『花咲小路一丁目の刑事』 小路幸也
何気なく手に取った本ですが、シリーズ第2弾なのですね。「あら話についていけるかしら」と心配したけれど全く問題ありませんでした。よかった
主人公は刑事の淳。おじいさんとおばあさんと一緒に暮らすことになります。後々このシニアたちはなかなかの曲者ということが判明しますが、小路幸也作品にぴったりのおっとり一家です。こういうところが安心できます
刑事なので事件を解決していきますが、私が慣れ親しんでいる「密室殺人」とか「消えた死体」とか「連続殺人事件」とかではなく、淳が非番のときに探りを入れるご近所のちょっとした謎解きで、「そうよね、そうなるよね」とここもまたほっとできるところですその「謎」も他の人を想うあまりに起こっていることばかりで、世の中の皆さんがこうあってほしい、と感じずにはいられません。相変わらずお隣さんと話すことは一切ない私なので、こんなところに住みたいなぁと思えました。
ボリュームのあるシリーズのようなので、これから読み進めていきます