『財布は踊る』 原田ひ香
ルイヴィトンの長財布が主人公なくらい各章でちょいちょい出てきて、お金のメタファーかしら…と思えました私自身は「ヴィトンは絶対持たない」と決めているので冷ややかな気分でしたが… 以前私の周りで偽物のヴィトンの長財布が流行り(偽物とわかっていて買うといういう…)なぜかヴィトンだらけということがあったので、どうしてもヴィトンに拒否反応が出てしまうお高いので私には不釣り合いでもありますが
出てくる人物皆それぞれお金に困っていて、なんだか物悲しい… リボ払いを理解していなかったり奨学金の重みを考えていなかったり詐欺まがいのことをしていたり、と「そうじゃなくて」とついつい諭してしまいたくなる人たちばかり。お金にとらわれたくないけれど、でもお金が足りないと気持ちも荒んでしまいますね
お金で痛い目にあった人物が不動産投資で挽回したり地道に働きだしたりするところはこちらの気持ちもすっきりいつまでも後ろ向きではいられませんもんね。
ヴィトンのお財布の行方、どうなるのだろうと気になりながらも読了です📚