『さがしもの』 角田光代

 

「本」にまつわる9つの短編集。集中力が最近短めな私にはぴったりの本でした爆  笑

 

いちばん印象的だったのは『旅する本』。旅先で古本屋に寄ると、自分が以前売った本に出合うお話。また売ると次の旅先で再会する、と。ネパールで、アイルランドで。さらにまた出合う予感を残しつつお話は終わります。これだけでなんだかときめきますが、読む度にその本の感想が変わる、というのも魅力的。自分の年齢や立場や読んでいる場所がそうさせているのかもそれませんが、それが読書の醍醐味ですよねルンルン一度読んだ本も再読したくなるのはそういった理由からかもしれません。たった14ページのお話ですが、「世にも奇妙な物語」でドラマ化しても良さそう照れと思いました。

 

他のお話も良かったけれど、『旅する本』にぐっとなり過ぎて印象が薄めタラー再読せねばダッシュ