『赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。』 青柳碧人

 

前回の『赤ずきん』は満喫できたので、今回もウキウキとしながら読み始めました。が、ミステリー要素だけでなく、限りある命の意味や町を自分たちで作っていく自治の意義等々、道徳的要素が含まれていて表紙のイメージとは異なる厚みのある一冊でした。

 

今回はピノキオのバラバラになった体を探しに旅に出る赤ずきん。やはりあちこちで殺人事件に巻き込まれます。そして少女でありながら、行く先々で馬鹿にされたりこき使われたりトカゲに姿を変えられたりする理不尽さが目立ち、ついつい観客側にいる私の拳に力が入ります。

 

相変わらず赤ずきんは聡明でコナン君さながらですが、ちょっと生意気なところがスパイスになっています。アニメ化されても小さい子どもからの支持率は低そう… でも私は親心で応援したくなりますチュー

 

第3弾への期待が高まりましたキラキラ