『雪白の月』 碧野圭

 

 読み終わって… 「??」です。まずは「菜の花食堂」や「書店ガール」シリーズと全然違う!本当に同じ作者?? そして、だれも幸せになってない!これでいいの?? と、困惑しました。

 

 家庭をもちながらも編集者としてがんばる奈津子。夫とはあまりうまくいっていないようだし、一人娘は反抗期の子よりも厄介な感じの子で、なんだか大変そうだけれど、仕事は順調…と思いきや、明らかにセクハラの作家やなぜか近寄ってくる年下の同僚。いろいろと面倒な感じです。

 

 その同僚の関口は最初はなんだか怪しいなぁと思っていたけれど、本気で奈津子が好きだったのですね。でも家庭、というか奥さんはキープしようとしているところは、ちょっと引きましたタラー

 

 奈津子は奈津子で家族を捨てて出て行くなんて、これまたちょっと理解できず… 夫はともかく娘のことを大事にしていたのに。

 

 が、関口との出会いで、いい風に変化していく奈津子は魅力的でしたニコニコ妻でも母でも、女性としてキラキラするのはいいですよねキラキラそれでセクハラ作家に言い寄られてしまうのは困りものですが。それにしてもこんな作家、本当にいるのでしょうか。怖いし、不気味ですガーン

 

 登場人物の一人一人のその後が想像できず、続編を読むしかありません!