先日の「マジメナハナシ そもそもABAとは」のブログを書いている時に
よく大学院の教授たち(1人は実存療法専門VS認知行動療法専門の先生) が「あなたたち(行動療法系)行動しか興味ないでしょ。気持ちに興味ないんだから!」とよく冗談を言いあっていたのを思い出しました私の通っていた大学院では「良いセラピストは1つの理論にとらわれず、さまざまな理論と技法を組み合わせて活用していくべき」という考えのもとにプログラムが構成されていたので、人種、宗教、セクシュアリティーなどなども違う、色々な理論・技法のプロが集まっていました。そんな学校での先生同士のやり取り。でも実際わかりやすく言えばそういうことだよねって話なんですよね。実際私も「カウンセラーなのに相手に寄り添わず、クライアントの気持ちに焦点を当てないなんてなんか違わない!?」と、当時の遊戯療法大好きな私は、正直あまり行動療法系には好感を持っていなかったんですそこから紆余曲折?あり、インターン先で認知行動療法(CBT)を学び使う機会があり、ABAには学校を卒業して働き始めた会社で出会いました。今では発達障害のお子さんの療育を主に行なっていることもあって、ABA>遊戯療法という具合にABAを活用する割合が多くなっていますではちょっとアンチ行動療法だった私がABAが好きになったのは、
・効果が早く、目に見えてわかるところ
・効果が出ない時にはどうしてかがわかりやすいところ
・「行動は変えられる」というなんかポジティブなところ
・他の理論や心理療法とは違い「行動を見る」という、気持ちや感情などの目に見えない
ものではなく、「目に見えるもの」から理解しようとするというところ
・フランチャイズビジネスみたいに、考え方・やり方がわかれば誰でも活用できるところ
私自身、もともと遊戯療法が好きだったこともあって、余計にその違いを肌で感じたからだと思いますが、意外に身近で起きていることも「ABA的に言えばこうなってる」って言えるようなこともあったりで、とっても身近にあるし活用できるものなのです。なので、ABAを理解することは難しくないですし、使えるようになれば療育の現場やお子さんたちだけではなく、大人も子どももみんなにメリットがあるものだと思っています。現に前のアメリカの会社の時の上司は「私は彼氏がお掃除してくれるようにABAを使ってるわ」って話していました。ABAは発達の遅れがある子どもたちだけにメリットがあるのではなく、普通級に通う子どもでも授業がよくわからない・困ったなっていうことはあると思うんです。だから本当はABAの「スモールステップ」で教えたり練習したりすれば、子どもたちみんなが楽に学べて、授業についていけない子も減るのではないかと思っています。ABAがもっと世の中に広まってくれればいいなと思う私でした