寄席と国立演芸場主催の真打披露興行が終わって、林家一門というか、海老名家メンバーでの記念落語会、途中口上もあります。

近くのもう少しちいさな会場で、定期的につる子さんは独演会を長い間続けてこられましたが、今回は2階席のある日本橋劇場、2階まで札止め満員です。

 

たけ平師匠の「宗論」、正蔵師匠お得意の「おすわどん」と明るく進みます。

口上で正蔵師匠は、これまでの寄席と同じようなつる子さん入門時の馴れ初めからの話。真打昇進披露宴で司会だったたけ平師匠との掛け合いもあります。

普段の口上では、つる子さんは話しませんが、ここでは正蔵師匠のはからいで、つる子さんが話そうとされますが、寄席での口上の時と同じで、大泣きで言葉になりません。これを見ると毎度ぐっときます。

 

三平師匠は、笑点おりた頃より明るく元気そうですが、お父さんが得意だった漫談やだじゃれが延々続きます。口上でもだじゃれを続けておられました。

お父さんを知っているお客さんは、これから減っていくのに、どこへ向かっておられるのか、ちょっと不安です。

 

ひざ前の紋之助先生は、最後は客席まで降りて来られて大熱演です。

つる子さんは、口上の続きで、冒頭泣いておらえましたが、中村仲蔵の本編入るとさすがです。

寄席での披露目でも何度もかけておらえた演目、かなりこなれて、忠臣蔵、斧定九郎のシーンでは鳴り物にばっちり合って時間も手頃に。

これからどんなネタをやっていかれるのか、楽しみです。

 

 

無事今月、都内各寄席と国立演芸場主催の真打昇進披露興行を全て、超満員で終えられた林家つる子師匠。

ここでその前、3月13日東京会館で開催された真打昇進披露宴の様子を。

何と、700名の大披露宴、入り口には花や贔屓からの贈り物、番頭さんだった林家あんこさんも大活躍です。

司会は一門の林家たけ平師匠と雨宮萌果アナウンサー

たけ平師匠は、会冒頭で、つる子さんが正蔵師匠に弟子入りするきっかけとなった柳家さん喬師匠を林家さん喬師匠と

紹介されて、さん喬師匠もずっこけて大爆笑です。

たくさんの師匠方、芸術協会からも昇太師匠。小痴楽師匠も洋装でお洒落です。

たくさんの後幕や幟です。寄席の披露目でも4枚もの後幕が交替で飾られていました。

まずはつる子さんと正蔵師匠

料理はとてもおいしいです。

つる子さんは、各席をまわって、いつも通りの明るさです。

獅子舞や太神楽、宝塚の方々の余興が続きます。

なかで、つる子さんが中国語学科ご出身の縁でしょうか、中国由来の変面ショー、初めてみましたが不思議で

とても楽しかったです。

お土産は群馬ご出身らしく、ぐんまちゃんのクッキーやだるまのクリアファイルもありましたが、真打披露定番の

扇子、風呂敷、口上書きなどがたくさん丁寧に作られています。口上書きにはお母さまの絵もついています。

今更ながら、あとわずか2年足らずでこの晴れ姿、きっと天からお父さんはみておられると思います。

寄席の披露目の口上では、いつも泣いておられたつる子師匠。ここ最近一段と応援する方が増えてきました。

一層活躍されること間違いなしです。

ここ2年程、定期的に開催される中野で朝10時からのつる子さん独演会

今月下席からの真打披露前、二つ目最後です。

当初は流石に休日朝、コロナ禍もありリラックスして聴けるくらいの入りでしたが、何と遂に今日は満員キャンセル待ちの大入りです。

 

冒頭、今週末のR1決勝に「どくさいスイッチ」氏が出演することを話題に。この「どくさいスイッチ」氏は阪大落研時につる子さんと落研仲間で、現在は落語家ではなく作家やアマチュアとして活動しておられ、つる子さん新作代表作である「スライダー課長」や「ストロベリーフィールズフォーエバー」を提供され、昨秋にはつる子さんと共演した会もありました。

今日の一席目は、それにちなんでスライダー課長から。

あとはお馴染みの古典。片棒の途中リズム芸のパートでは、つる子さんお得意の我々聴衆を巻き込んでの熱演。

紺屋高尾は貫禄です。

 

最後は席亭さんからのプレゼント抽選や午後開催される会で共演の林家あんこさんと春風亭一花さんが、私服で登場。

真打披露を祝って賑々しく三本締めと盛りだくさんでした。

 

何か最近、高座のつる子さんが小柄なのに一段と大きく見えるような気がします。

自信と貫禄でオーラが出ているのでしょうか、それとも何か他のことがあるのでしょうか。

体に気を付けて披露目を乗り切って頂きたいと思います。