2010年に山中湖国際音楽祭に初めて参加したのだけれど

 

 

 

そりゃもう、内心ドキドキでした。

 

 

だって、こういう現場、今まで一度もないし。

 

 

演奏者からは「作曲家」って見られてるだろうし・・・

 

 

何か聞かれたら、もうドキドキ。

 

 

 

それに自分の曲をこんなに素晴らしい音にしてくれる、というだけで

 

 

感激していたから

 

 

それで満足しちゃっていて

 

 

ちょっと「ん?」って思う箇所

 

自分のイメージと違う箇所があっても

 

 

なかなか言えなかった。

 

 

毎回リハが怖かったです。

 

 

「ここまで伸ばす?」

 

 

「ここはどうする?」

 

 

 

聞かれた時、その部分が僕のイメージと違っていたり

 

 

イメージしていなかったところだったりすると

 

 

軽いパニック。

 

 

「え~っと~」みたいな・・・

 

 

 

 

 

 

それでも、こうしてすごい演奏者の方々と

 

 

全くの無名で、経歴もない僕が、同じステージに立てたなんて

 

 

本当に人生は奇跡が起きるとしかいいようがない!

 

 

だからそれを「信じて」生きれるようになってワクワクしてます。

 

 

 

この時に作った曲は、もうあまり再演されない。

 

 

 

まあ、今思えば

 

 

たいした作曲家ではないってばれてたと思う(笑)。

 

 

だって楽譜見れば

 

 

だいたい分かるでしょ。

 

 

演奏者の方達の分析力、すごいもん。

 

 

譜面しか渡してないけど

 

 

それを音楽にするからすごいよ。

 

 

 

 

 

でもなぜか毎年関わるようになって

 

 

 

自分のスキルも少しずつ上がってきて

 

 

それが伝わって

 

 

僕の最初のCDを作ろうって

 

 

言ってくれたんだよな~、海外の二人が!

 

 

 

 

 

今では、2010年に作った五重奏の曲とか、

 

 

「あれはあんまり」って言われるくらいの仲になれたから

 

 

それって逆に嬉しい!

 

 

興味ない人、もう関わる必要のない人、どうでもいい人に対して

 

 

 

言わないもんね~きっと。

 

 

 

家族が僕の曲に意見を言うのは、大切な人だし、もっとよくなって欲しいから。

 

 

大事な人だから、ちゃんと意見もいうし、言ったからと言って嫌われることはないという

 

 

前提がある。

 

 

 

2012年の時、尺八と津軽三味線の二重奏の「龍生」っていう曲を書いて

 

 

山中湖で披露したけど(これは再演ね)

 

 

曲が終わった後に、音楽監督のヨハネスが

 

 

僕のところに来てくれて「ブラーボ、素晴らしい」って

 

 

すごく褒めてくれたのを覚えています。

 

 

僕の肩をゆさぶりながらね~。

 

 

わざわざ来て言ってくれるというのは、本当の感動があったってこと。

 

 

だからすんごく嬉しかった。

 

※その曲、8/4にやるよ!

 

 

 

2010年の頃は怖くてびくびくの、まあ「小鹿ちゃんだね」

 

 

 

そしてこのチャンスを逃すまいって必死さもあった(笑)

 

 

 

2010年の音楽祭が始まる前までに

 

 

ピアノデュオのクトロヴァッツ兄弟に僕の曲を演奏してもらおうと思って

 

 

2台ピアノのための曲を作っていって勇気出して渡したんだよね。

 

 

二人のことをよく知っている人からは

 

 

「すごいね~、よくやったね」って。

 

 

 

渡した時に、たしか英語で

 

 

「演奏する曲はいっぱいあるから、無理」って断られたような気がする・・・

 

 

 

でも、「もしいつか、いいなと思ったらお願いします」って渡した。

 

 

 

いや~無知って最高!

 

 

だってずっと二人の事を知っていて、二人の凄さを知っていたら

 

 

そして、二人の考え方とかを知っていたら

 

 

「多分受け取ってもらえないだろう」って

 

 

最初から諦めてたかもしれない・・・

 

 

 

でも、演奏も聞いてるし、すごい人って事も

 

プロフィール見れば分かるんだけど

 

 

でもでも

 

 

「このようやく訪れたチャンスを逃してたまるか」っていう

 

 

必死な気持ちの方が勝ってたから

 

 

音楽祭前までに書きあげて

 

 

渡せたんだろうな~・・・

 

 

 

必死さ&無知万歳!

 

 

 

で、その渡した曲は2台ピアノのための

 

 

「88 in the Night sky」という曲。

 

 

自分の作曲ノートみたら、こう書いてあっった。

 

 

ピアノにおける鍵盤の数は88鍵あり、全天の星座の数は88個。8という数字は「八」と書いて

「末広がり」を意味して日本では幸運とされること、そしてその8が二つそろった、まるで双子のような88という数字・・・

これらを踏まえ、曲は「二人のピアニストが弾く88の星座」をテーマに「88 in the Night sky」となった。

空に輝く星座、星、流れ星。はるか彼方から輝き続けるその小さな光が空一面に広がるのを見て、

自分たちの住む騒々しい世界、殺伐とした世界とはあまりにも違うので、誰もがその美しさに感動し、

思わず願いを込めずにはいられないのだろう。

宇宙の広大さ、神秘さを感じながら、流れ星を探してちょっとだけ「願い事」をする・・・そんな曲である。

 

 

 

で、この曲はお二人が演奏することはなかったのだけど

 

 

2012年の山中湖国際音楽祭で、

 

 

別のピアノデュオで「デュエットゥ」という女性二人が

 

出ることになっていて

 

 

その二人に演奏するように、ヨハネスが楽譜を渡してくれたのです。

 

※デュエットゥは全国をかけまわる売れっ子のピアノデュオです!

 

 

 

「せっかく書いたから、僕らじゃないけど、あの二人に演奏してもらうね」って

 

 

優しく言ってくれた。

 

 

ほんと、音楽監督のヨハネスって、とっても優しいのです。

 

 

そして音になることができました。

 

 

 

 

 

この曲の演奏後

 

 

ある女性の方が僕のところに来て、こう言ってくれました。

 

 

「去年の震災で、親族(知り合いだったかな)を亡くして、落ち込んでいましたが

 

この曲を聞いて、星がぱ~っといくのが見えて、とっても救われました。

 

この曲を聞けてよかったです、ありがとうございました。」って。

 

 

今でも思い出すと泣ける・・・

 

 

 

僕の曲が、誰かの救いになった・・・

 

 

 

たった一人でいいんだ

 

 

 

僕の曲が誰かの勇気や希望、光になってくれたら

 

 

 

それだけで嬉しい。

 

 

 

 

完璧な曲が作れなくたっていい。

 

 

 

あのいまいちと、後で言われた五重奏だって

 

 

 

弦のメロディーは美しかったよ。

 

 

終わった後には「素敵でした」って言ってくれた人もいるよ。

 

 

 

今、出来る範囲で、発表していこう。

 

 

 

曲も一期一会。

 

 

その時にしか伝わらないもの

 

 

その時にしか聴けないもの

 

 

その時にしか書けないもの

 

 

 

全部、「今」という瞬間しかない

 

 

 

だからコンサートっていいんだよな~。

 

 

 

ということで下はコンサートの告知になってるからね~

 

 

よろしく!

 

 

 

 

 

 

平成30年8月4日(土) 14時開演(13:30開場)

横浜岩間市民プラザ4階ホール(アクセスはこちら

 

全席指定2600円(未就学児の入場はご遠慮下さい)

 

 

曲目

 

●竹田の子守歌(2013年アレンジ)・・・尺八、二十絃

 

●きらきら星(2018年アレンジ初演)・・・ヴァイオリン、二十絃

 

●龍生より、1祈雨 2雷龍(2013年作曲)・・・尺八、津軽三味線

 

●夢見鳥(2016年作曲)・・・ヴァイオリン、尺八、二十絃

 

●一霊四魂(2014年作曲)・・・ヴァイオリン、尺八、二十絃、津軽三味線

 

●アース・スペクトル(2013年作曲)・・・ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、尺八、二十絃、津軽三味線

 

 

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