「機動戦士ガンダム 水星の魔女」 第一期終了、第二期期待! | 「晴走雨読」 廣丸豪の読書日記

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廣丸豪(ひろまる・ごう)と言います。日々の読書生活や、気に入った本の感想などを気ままに綴ります。

ガンダム・シリーズは、ガンダムと名の付くモビル・スーツ(MS)が出てくることのみが共通で、それぞれのストーリーは全く異なります。

 

昨年10月~12月に第一期12話が放映された「機動戦士ガンダム 水星の魔女」、久々のガンダムシリーズです。

水星の魔女

物語の舞台はMS産業の最大手・ベネリットグループが運営するアスティカシア高等専門学園。パイロット科、メカニック科、経営戦略科があり、入学の条件は企業の推薦、要はMS産業の人材養成機関です。

 

企業体が運営する学園なので、推薦企業の有力度に学園内での地位が左右され、有力企業の御曹司が学園の権力者として君臨しています。

御三家と呼ばれるジェターク社の熱血漢のおぼっちゃま・グエル、グラスレー社の頭脳明晰な養子シャディク、ペイル社の人間不信っぽい感じのエランの三人がそれぞれが独立した寮に住み派閥を作っていて、この辺りはなにやらハリー・ポッターのホグワーツ魔法魔術学園のようです。

さらに統括企業であるベネリット・グループ総帥の一人娘・ミリオネがグエルの婚約者として在学しているのですが、婚約は当然親が決めたこと、トロフィーワイフ?彼女に対する扱いが雑な感じです。

 

息子や娘を商売の道具のように扱う親とその親に反発をする子供たちという図式もありながら、それなりに自由な生活を楽しんでいる、そんな学園に、辺境の星・水星から、エアリアルというMSと共にスレッタ・マーキュリーという少女が転入してくるところから物語は始まります。

 

この学園の伝統的な意思決定システムとして「決闘」があります。要ははMS同士の模擬戦でもめ事の決着をつける風習です。

実戦の戦闘のないこのガンダム・シリーズ、お約束のMS同士のバトルはこの決闘シーンにて楽しめるということです。

さて、スレッタはグエルに決闘で勝って、女同士なのにグエルに代ってミリオネの婚約者になったりしてしまうわけですが、、、

 

第一話から第六話までの前半は、ガンダムシリーズらしからぬ学園ものです。しかし、七話からガンダム・シリーズらしく俄然様相が変わってきます。

 

ガンダムとは、新鉱物パーメットを媒介として機能を拡張させるガンド・フォーマットを搭載したモビルスーツシステムのことなのですが、これが搭乗者の健康を蝕むということで使用を禁止されています。ガンダムは禁断の兵器なのです。

 

決闘で無双ぶりを発揮するスレッタの愛機、エアリアルが実はガンダムだったということで、エアリアルは廃棄処分、スレッタは退学の危機に陥ります。

ここで彼女を救ったのは婚約者のミリオネ、なんと出資者を募ってガンド・フォーマットを医療機器に平和利用する会社を立ち上げてしまいます。さすが経営戦略科の優等生。

 

ここでミリオネは会社の運営に被差別民のアーシアン(地球居住者)のメンバーを起用します。

この学園も小惑星の中にあるわけですが、スペーシアン(宇宙生活者)とアーシアン、かなり収入格差があるようで、寮も「地球寮」は別になっています。

 

一方で御三家ですが、グエルは決闘に負け続けで親から謹慎命令、やがて退学、子会社出向に。

一方シャディクは社長の右腕としてグラスレー社の一角を担っているのですが、そこは孤児院出身の養子、なにやらきな臭い感じです。

さらにエランはスレッタに決闘で敗れたために廃棄処分に?

エヴァの綾波レイみたく、強化人種と言われる人造人間だったみたいです。今までと違った明るい、女たらしっぽいエランにすり替わっています。

 

ついにシャディクは親を裏切り、テロ組織と組んで学園を急襲させます。いままで決闘という模擬戦しかしていなかった学園の生徒たちも否応なく実戦に巻き込まれるわけですが、、とんでもないことが次々と起きてしまい、、、最後はミリオネがスレッタのことを「人殺し!」と、、、

 

戦闘の最中、クライマックスで第一期終了、続きは4月より放送となる第二期のお楽しみということになります。

 

学園もの、しかも主人公が少女ということで侮っていましたが、いや、結構面白いです、

第二期、楽しみに待ってます!