原作を読んだのは18年の秋、瀬尾さんは好きな作家さんなので、新刊を図書館で借りて読んだ。
血のつながらない親子の絆がテーマ、幼児虐待など陰惨な事件の多い昨今、心温まる、ほっとするお話に共感しました。
翌年の本屋大賞にノミネート、そして大賞受賞、昨年の文庫本化、ベストセラー、そして今年の映画化、いいなーと思った本がとんとん拍子に出世する様を見てきました。
ようやく映画を見てきました。
二つの家族?みぃたん?
「おいおい、映画だから原作と全く一緒ってことはないだろうけど、もしかして全然違う話にしちゃったの?」と不安を感じながら観始めたのですが、序盤のみぃたんの「ママ、死なないでね」というセリフで、「ああ、そういうことか」とからくりに気が付きました。
読んで3年も経つと、小説の内容をほとんど忘れてしまっていることもままあるのだけど、この作品については結構確りと覚えていました。それだけ感銘を受けたということなんでしょう。
細部はいろいろと映画なりの脚本変更が施されていたけど、大きく原作を変えたということはなく、むしろ、原作の感動を上回る、素敵な映画に仕上がっていました。
特に森宮さんの田中圭さん、ちょっと小説よりかっこよすぎる気もしますが、でもいい味出してました。
継母役の石原さとみさん、こういう気まま、奔放な性格の役柄って多いですよね。それだけに、最後にその奔放さの裏の彼女の真意が分かってきて、それを受け入れた夫たちの気持ちも分かって、ストーリーを分かっていたくせに、それでもじーんとさせられました。
原作、図書館で済ませちゃったので、文庫本で読み直してみます。