初詣で市内の寺と神社を全制覇するだとか、ありもしない北高の七不思議だとか、涼宮ハルヒの突然の思いつきは2年に進級しても健在だが、日々麻の苗木を飛び越える忍者の如き成長を見せる俺がただ振り回されるばかりだと思うなよ。だがそんな俺の小手先なぞまるでお構い無しに、鶴屋さんから突如謎のメールが送られきた。ハイソな世界の旅の思い出話から、俺たちは一体何を読み解けばいいんだ?天下無双の大人気シリーズ第12巻!(「BOOK」データベースより)
03年「涼宮ハルヒの憂鬱」発刊、06年に京都アニメーションでTVアニメ化されるや社会現象ともいえる大ヒット、まぎれもなく涼宮ハルヒシリーズは00年代を代表するラノベだった。
それが07年の「涼宮ハルヒの分裂」で頂点を迎えるや、著者は続編を出す出すといいながら度々の発売延期、ようやく11年5月に11作目の「涼宮ハルヒの驚愕」を出版するや、何の情報もなくまた中断、鶴屋さんの山?で出土したオーパーツとか、伏線を回収せぬままの長期の中断は、放置プレイには慣れたつもりのファンも「こんどこそ終わった」と思ったものだった。
内容的には閑話休題のエピソード的な短編3篇かなと思ったら、3つめの「鶴屋さんの挑戦」のラストは、ようやく本筋の続きか?と思わせてくれる展開もややあり、さてこれからどうなるのか。続編、期待していいのでしょうか?まあ、涼宮ハルヒファンは放置プレイに慣れていますから、過度の期待をせずに待つことにします。
アニメあっての涼宮ハルヒ、2期のTVアニメや劇場版「涼宮ハルヒの分裂」には本当に心を動かされたわけですが、こちらの方も、京都アニメーションの復活を信じて待ちたいと思います。