発表になりましたね。
「落花」(澤田瞳子)、「美しき愚かものたちのタブロー」(原田マハ)、「平場の月」(朝倉かすみ)、「マジカルグランマ」(柚月麻子)、「渦」(大島真寿美)、「トリニティ」(窪美澄)の6作。おっ、珍しいことに全員女性作家さん。
実は1冊もまだ読んでいない、、、「平場の月」「渦」「トリニティ」「落花」の4冊は読みたいなーと思って図書館に予約してました。未予約の2冊も今日予約。発表までには間に合わないけど、頑張って全部読みます。
なにしろ読んでないので、タイトルと作家さんだけをみて勝手な想いを書くと、、、
原田マハさんが「楽園のカンヴァス」「ジヴェルニーの食卓」「暗幕のゲルニカ」に続いて4回目のノミネート。題名からして、今回も前3冊同様美術ものでしょうね。いずれも面白く読みましたが、この中では「楽園のカンヴァス」が一番でしょう。選考委員の先生方も「今回は1回目だから見送っとくか」と思ったのかな。あれを超える作品ってのはなかなかに難しいと思うけど、、。
澤田瞳子さんも「若冲」「火定」に続いて3回目。「若冲」は高名な絵師をモデルにしただけに、少し創作が過ぎて澤田さんの若冲になっちゃたかなという印象があったけど、「火定」はこれが賞を取ってもいいんじゃないと思わせる、鬼気迫るものがありました。
柚月さんは「BUTTER」、窪さんは「じっと手を見る」に次いで2回目。柚月さんだったら「ナイルパーチの女子会」とか、窪さんだったら「晴天の迷いクジラ」とか、いずれも賞を取るんだったらこれじゃないよねと思いました。
大島さんは、過去候補作になった「あなたの本当の人生は」は未読だけど「ピエタ」を読んだことがある。地味に心を打つ作品でした。
朝倉かすみさんは読んだことがない作家さんだけど、「平場の月」って、今年の山本周五郎賞受賞作品だよね。今から読むのが楽しみだけど、W受賞ってありなのかな?
皆さん実績のある作家さんなので、誰がとってもおかしくないけど、心情的には原田マハさんにとってほしいかなー。