「機動警察パトレイバー・全22巻」(ゆうきまさみ) 光陰矢の如し、近未来も遠い過去。。。 | 「晴走雨読」 廣丸豪の読書日記

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廣丸豪(ひろまる・ごう)と言います。日々の読書生活や、気に入った本の感想などを気ままに綴ります。

転勤になった息子の部屋を掃除していたら、漫画が続々。「機動警察パトレイバー」も全22巻が発掘された。といっても、これを買ったのは多分私と思う。

平成が始まったばっかりの頃、少年サンデーに連載していた漫画で、TVアニメ、OVAアニメ、劇場版アニメにもなった。私は95年から4年間、香港に駐在していたのだが、広東語に吹き替えられて香港でもTV放映されていた。

パトレイバー

パトレイバー自体は、ガンダム同様人間が乗り込んで操縦する人型ロボットなのだが、ガンダムほどでかくない。ガンダムは実物大がお台場に展示されているとおり身長16m。それに対しパトレイバーは6mくらいだろうか。ガンダムがモビルスーツ、直訳すれば戦闘服と呼ばれるのに対し、パトレイバーはレイバーと呼ばれる二足歩行式の土木作業機械がベースになっている。扱うのは警視庁特殊車両二課、熊耳巡査部長以外は階級も巡査、ヒラのお巡りさんたちである。

 

グリフォンという宿命のライバルの機体は出てくるものの、主人公はあくまで普通の警察官たち。ロボット漫画とは一線を画す。描かれている世界も20世紀末の日本、この作品が世に出たころから見れば10年後ほどの近未来。主人公の泉野明(いずみのあ)たちが操る機体、イングラムの型式は98AVだが、これは98年型のAdvanced  Vehicleということ。背景となる東京の景色は当時の東京とほとんど変わらない。

 

「光陰矢の如し」、この漫画やアニメを見ていたのはちょっと昔くらいの感覚だったのだが、気が付いたら、この漫画の舞台自体が20年前になってしまっている。ということは、篠原遊馬や泉野明はもうアラフォーのおじさん、おばさんか。二人は結婚したのかな。

あまりの懐かしさに、22巻ほぼ一気読みでした。