第157回直木賞は、佐藤正午さんの「月の満ち欠け」でした。
私は、選考委員気分に浸りながら、直木賞候補作を全部読むのを一つの楽しみとしているのですが、うーん、今回のは未だ全部図書館の順番待ち中、結局1冊も読めないうちに受賞作が決まってしまった。
佐藤正午さんは、昨年の山田風太郎賞受賞作の「鳩の撃退法」を読みましたが、語り部である作者が実際に渦中に巻き込まれた体験をリアルタイムで綴ったミステリー小説で、かなり個性的な作品でした。今回の受賞作、今から読むのが楽しみです。
個人的には、第152回の候補作になった「宇喜多の捨て嫁」が異常に面白かった木下昌輝さんをなんとなく応援していたのですが、残念。
宮内悠介さんも好きな作家さんで、「後は野となれ、大和撫子」って、宮内さんらしからぬ小説のタイトル、これも読むのを楽しみにしている1冊です。
それにしても、最近の直木賞受賞者、恩田陸さん、荻原浩さん、青山文平さん、ベテランさんが続きますね。元々は有望新人の登竜門の賞だったように聞いていますが、、、
なんて、1冊も読まずに直木賞を語ってはいけません。
候補作5作、全部読み終わってからコメントしたいと思います。