「2.43清陰高校男子バレー部」(壁井ユカコ) | 「晴走雨読」 廣丸豪の読書日記

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廣丸豪(ひろまる・ごう)と言います。日々の読書生活や、気に入った本の感想などを気ままに綴ります。

2.43

東京の強豪中学バレーチームで仲間を自殺未遂に追い込んでしまった灰島公誓は、 子供時代を過ごした母方の郷里・福井に転居し、幼なじみの黒羽祐仁と再会。ずばぬけた身体能力を持ちながらプレッシャーに弱い黒羽と、バレーへの圧倒的な 情熱と才能ゆえに周囲との摩擦を引き起こしてばかりの灰島はエースコンビとして 成長していく。
しかし中学最後の県大会で二人は衝突。絶縁状態のまま、地元の 清陰高校に進学する。身長163cmの熱血主将小田と身長193cmのクールな副主将 青木の凸凹コンビや日光アレルギーで常に長袖長ズボンの2年生棺野らと出会い、 黒羽と灰島はもう一度バレーで全国を目指す。

そして清陰高校は、“春高バレー”福井県代表の座を懸け、県内最強エースアタッカー・三村率いる福蜂工業と対決する。

私は、元バレー少年だったので、このシリーズは、スピンオフのも含め、「ああ、そんなこともあったな」と、自分の青春を重ねて感情移入して読んでいます。

Second Seasonは、ライバルの福蜂工業の話もかなり詳しく描かれています。私は、スピンオフの「空への助走 福蜂工業高校運動部」も読んだので、どっちかというと福蜂押しかも。

 

やや気になるのは、話が少年ジャンプ連載の「ハイキュー」に極めて類似しているということ。

地方の高校が舞台ということ。唯我独尊、性格的に不器用な一年生の天才セッターがいること。決勝であたるライバルチームに超高校級エースがいること。決勝戦がフルセットの大接戦になるということ。

ま、スポーツものの王道のストーリーってことなんでしょうけど。

 

それにしても、福井県の春高バレー予選って、20チームしかないんですね。

我々の時は、東京都は200チーム以上あったので、勝っても勝っても、上がいるって感じでした。

うらやましいです。