クリスマス未明、一人の中学生が転落死した。柏木卓也、14歳。彼はなぜ死んだのか。殺人か。自殺か。謎の死への疑念が広がる中、“同級生の犯行”を告発する手紙が関係者に届く。さらに、過剰報道によって学校、保護者の混乱は極まり、犯人捜しが公然と始まった。
「もう一度、事件を調べてください。柏木君を突き落としたのは」告発状を報じたHBSの報道番組は、厄災の箱を開いた。止まぬ疑心暗鬼。連鎖する悪意。
そして、同級生がまた一人、命を落とす。拡大する事件を前に、為す術なく屈していく大人達に対し、捜査一課の刑事を父に持つ藤野涼子は、真実を知るため、ある決断を下す。それは「学校内裁判」という伝説の始まりだった。
(「BOOK」データベースより)
第Ⅰ部・事件、起承転結で言えば、起から承の前半くらいまで、でしょうか。もうここまでで文庫本2冊、ページにして1000ページ以上費やしています。
小さな出来事でも、その人物の背景も含め事細かに解説するから、話が中々進まない。でも、これが後になって重要な伏線になってくるのでしょうか。
それにしても、少年課の刑事といい、学校の校長先生といい、ダメですね、不良少年とそのモンスター・ファーザーに振り回され、悪いことをした生徒も叱れず、追及できず、いたずらに問題を悪化させる。読んでてイライラしてきます。
なんて、この時点で宮部みゆきさんの術中にはまっているということでしょうが。
さて、続き、どうしましょうか。
文庫本にしてあと4巻、2000ページ強を読むと、しばらく他の本は読めなくなる。映画は未視聴なので、DVDになるのを待って、それを見て終わりにしてしまおうか。
一応、第3巻は手元にあります。