音読のススメ
昨日は「積ん読」の素晴らしさについて書きました。
とは言うものの、やはり手に入れた本はいつか読みたい。
でも物理的に読む時間が取れない。
そして置き場所も無限にあるわけではないから、いつか処分しなければいけない本も出てくる。
置き場所を解消する手段としては電子書籍があります。これなら場所は取らず、クラウド上に保存しておけば、いつでもどこでも好きな時に自分のスマートフォンやパソコンにダウンロードして読むことができます。でも電子書籍でも「積ん読」になります。「デジタル積ん読」です。実際、僕のスマホの中にはセールやポイントバックキャンペーンの時に買い込んだ電子書籍がたくさん入っています。
紙の本は自宅の本棚をいつも眺めているので、まだ読んでいない本がどれくらいあるのか感覚的にわかるのですが、電子書籍となると、しばらく経つと一体何を買ったのかさえわからなくなります(笑)。ある意味紙の本よりも危険です。
もうひとつの、「買ったけど読めない問題」はどうするか?
最近ある解決方法を見つけました。それは「音」で読むこと。
去年の10月からオーディオブックを利用し始めました。主要なストアとしてはAudibleやaudiobook.jpがあります。僕はAudibleとaudiobook.jpの聴き放題(サブスクリプション)プランに入っています。Audibleは月額1500円、audiobook.jpは月額833円、1年分一括払いだと9990円になります。
サブスクリプションとしては少し高いように感じるかもしれませんが、紙の新刊本は1冊2000円前後します。ですから月に2冊聞ければ十分に元が取れます。
ちなみに僕が去年の10月から今日までに聞いたオーディオブックは65冊でした。聞き始めてから約1年経っているので、月に5冊くらい聞いている計算になります。2つのサービスを使っていても十分に元は取れていると思います。
僕は会社まで毎日車で通勤しているので、オーディオブックは主に車中で聞いています。片道1時間前後かかります。
本のページ数にもよりますが、標準的なオーディオブックの収録時間は小説で6〜8時間、実用書やビジネス書で4〜5時間くらいです。これはノーマルスピードで聞いた場合です。オーディオブックの朗読は、かなりゆっくりと読んでいます。僕は小説は1.2倍、実用書やビジネス書は1.5倍で聞くことが多いです。
実用書やビジネス書は情報収集が主たる目的なので早い速度で聞いても良いのですが、小説は朗読自体を楽しむという側面もあるので、僕にとっては1.2倍が情緒を感じられる限界です。
こうして毎日の通勤で聞いていると、月に4〜5冊は難なく聞けてしまいます。
2019年に施行された読書バリアフリー法のこともあり、最近はオーディオブックの製作に積極的な出版社も増えてきました。話題作でも紙の本とほぼ同時期にオーディオブックが配信される作品も増えてきて、作品数も充実してきています。
僕が最近読んだ話題作は、高野秀行「イラク水滸伝」、池井戸潤「俺たちの箱根駅伝」、宮島未奈「成瀬は天下を取りに行く」、青山美智子「リカバリー・カバヒコ」、背筋「近畿地方のある場所について」、三宅香帆「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」、一穂ミチ「ツミデミック」、などなど。
意外と多彩なラインナップでしょう?
上にあげた本を紙の本で買って読もうとすると、1万円以上かかりますが、オーディオブックのサブスクリプションなら2000〜3000円で聞けてしまうのです。それに著者にもちゃんと印税が入ります。
車の運転中だけでなく、自宅で洗い物をしている時や、洗濯物を畳んでいる時にも聞いています。防水仕様のスマホを持っていればお風呂ででも聞けます。もちろん布団の中で聞きながら寝落ちもOK。
本を読む時間がない!と嘆いている人には、かなりオススメです。
ちなみにこれまでに僕が聞いたオーディオブックの中で超オススメは、西尾維新の「化物語 上・中・下」です。3冊それぞれの朗読者が神谷浩史、加藤英美里、斎藤千和という人気声優たち。3人ともアニメ版「化物語」の主要キャラを演じた声優なのですが、1冊につき、それぞれ全部1人で読んでいます。だから自分が演じたキャラ以外のキャラの声も、全部その人がひとりで演じ分けているのですが、それが無茶苦茶上手くて、それぞれの個性が出ていて面白いのです。朗読の表現力の楽しさを感じられます。


