故郷 | 帰ってきた神保町日記      ~Return to the Kingdom of Books~

故郷

 久しぶりの更新、そして新年最初のブログです。

 昨年は、春先から入院していた父が秋に亡くなったこともあり、公私共にバタバタしていてブログを書く余裕がなくなっていました。

 年が明けて気を取り直してブログを再開しようと考えていたのですが、元日から能登半島地震が起き、甚大な被害が広がっています。

 その能登半島は、僕の故郷です。

 地震発生のニュースを聞き、すぐに向こうにいる親戚や友人と連絡を取りました。幸い連絡が取れた方々は家族も含め無事でしたが、町は道路が寸断し通行不能となり、家屋は居住困難となり、水道や電気などのライフラインも止まっていました。

 いちばんの気掛かりは津波でした。

 僕の育った町には、世界的にも珍しい普通乗用車で波打ち際まで走れる千里浜海岸があります。僕の実家も海のそばにあり、もし津波が来れば自宅も流されてしまうな、と覚悟していました。

 幸い、僕の町には津波は来ませんでしたが、友人たちは今もライフラインが壊れ、支援物資も届かない中で困難な生活を続けています。

 僕自身、できることならすぐにでも故郷に駆けつけ、支援活動をしたい気持ちでいっぱいですが、悲しいかな今は車椅子の身体障害者です。こんな自分が現地に行ったところでできることなどほとんどなく、それよりも足手まといにしかならず、むしろ復旧活動の妨げにしかなりません。

 せめて支援物資を送りたいと思っているのですが、現在能登半島内の道路はあちこちで土砂崩れや陥没などで寸断され、車両の通行が困難な状況です。

 ヤマト運輸や佐川急便など、各運送業者のウェブサイトを見ても、能登半島への配送は当面受け入れられない、と書かれています。

 それでも何人かの個人のボランティアが現地に入り、水や食料などを届けてくれています。僕の親戚が住む志賀町にも、物資が届けられた様子がLINEで送られてきました。ありがたいことです。

 今はまず、輸送ルートの確保が最優先です。自衛隊や道路建設機材の搬入を最優先させるべきだと思います。道路が復旧すれば必要な支援物資がスムーズに送れます。

 個人で支援のために現地に向かうボランティアの人たちには本当に感謝しかないのですが、それでも輸送ルートの復旧を行う人たちを優先し、妨げとならないようお願いしたいと思います。

 新年早々、愚痴っぽい話になってしまいました。

 今はただ、これ以上被害が拡大しないことを祈り、一刻も早く支援物資が送れる状況になることを祈るのみです。