「トップガン マーヴェリック」の次に観るべき映画はこれだ!! | 帰ってきた神保町日記      ~Return to the Kingdom of Books~

「トップガン マーヴェリック」の次に観るべき映画はこれだ!!

 先週末、2回目の「トップガン マーヴェリック」を観てきました。

 今回はTOHOシネマズ日本橋のスクリーン8TCX+ドルビーアトモスで鑑賞。

 

 

 F/A 18スーパーホーネットの飛行シーンやドッグファイトの場面では、音響効果が最大限に発揮され、胸にズシンときます。画面も大きく、前から4列目で観ていたので、映画への没入感も最高でした!

 このスクリーンは前から4列目に車椅子席があり、この列であれば通常の席にも移乗が可能ですので、車椅子での鑑賞には断然オススメです!

 

 さて2回目の鑑賞ですが、ワクワク感はまったく衰えませんでした!

 戦闘機の飛行シーンの素晴らしさは言うまでもありませんが、マーヴェリックとアイスマンとの対話や別れのシーンは、むしろ1回目の時よりもグッと胸に迫るものがありました。

 そしてこの物語は、パイロットの時代への惜別の哀歌なんだなあ、とあらためて思いました。

 映画の冒頭のシーン、マッハ10を達成したもののテスト機を失い、何とか生還したマーヴェリックにケイン海軍少将が「パイロットの時代は終わる」と告げます。

 それに対してマーヴェリックは“Not today.”と返します。このシーン大好きです!

 事実、現代の航空戦はドローンなどの無人機に主役が変わりつつあります。現在進行中のロシアのウクライナ侵攻においても、ロシアが制空権を確保できなかったのは、ウクライナ側が使用したドローンに手こずったためと言われています。

 これまでの戦争は、パイロットの操縦する戦闘機同士の戦いが制空権を決すると考えられていましたが、これからの戦争はAIを搭載したドローン同士の戦いになっていくのかもしれません。

 そんな時代にあっても、鍛え抜かれたパイロットにしかできない作戦を描いたのが「トップガン マーヴェリック」です。

 能力の限界を超えて、なおもその先にあるものを目指すパイロットたち。それはCGに頼らず、実際に戦闘機に俳優が乗り、自らカメラを操作し、演技を行った俳優たちにも言えます。

 そんなパイロットのプライドが全編にみなぎる本作の中で、僕が最初に胸が熱くなったのは、冒頭の超音速への挑戦のシーンです。

 先日のブログでも書きましたが、このシーンは世界で初めて音速の壁を突破したパイロット、チャック・イェーガーを描いた「ザ・ライトスタッフ」を思い起こさせました。

 「ザ・ライトスタッフ」は1983年製作のアメリカ映画。日本では翌年に公開され、僕はその時に映画館で観ました。そしてそこで展開する男たちの物語に胸を熱くしました。今までに観てきた映画の中から10本選べと言われたら、間違いなく僕はこの作品を選びます。それくらい大好きな映画です。

 

 

 この映画は音速の壁に挑戦し、世界最速のパイロットを目指すチャック・イェーガーと、アメリカ初の有人宇宙飛行計画に挑む7人のパイロットの物語を並行して描く、実話に基づいた物語です。

 アメリカとソ連が宇宙開発を繰り広げた時代、若く野心のあるパイロットたちは宇宙飛行士を目指しました。自分よりも若いパイロットたちが宇宙飛行士として脚光を浴び、宇宙飛行を成功させていく時代にあっても、イェーガーはパイロットであることにこだわり続け、世界最高速度に挑み続けます。

 宇宙と最速。目指すものは違いますが、イェーガーと7人の飛行士たちの間には、パイロットだけが理解し合える深い絆がありました。それこそが“The Right Stuff(正い資質)”なのです。

 「トップガン マーヴェリック」のような派手なシーンは決して多くはありませんが、胸の熱くなる感じは「トップガン マーヴェリック」に通じるものがあります。

 映画は3時間近くあります。僕はこれまでに10回以上見ていますが、未だに飽きることはありません。

 この映画はイェーガーが初めて音速の壁を破るシーンで始まるのですが、これが「トップガン マーヴェリック」のオープニングに見事に重なります。

 「トップガン マーヴェリック」のパンフレットのプロダクションノートの中で、トム・クルーズがチャック・イェーガーについて触れている部分があります。やはりトムは「ザ・ライトスタッフ」を意識して、オープニングシーンを作っていると思います。

 

 そして嬉しいことに、現在開催中の「午前十時の映画祭12」の中で、「ザ・ライトスタッフ」が上映されます!

 上映開始日はグループA・Bの劇場で異なります。グループAは6月24日から、グループBは6月10日から上映が始まっています。

 まさに絶好のタイミングでの上映!

 「トップガン マーヴェリック」で胸を熱くした人には、ぜひ観てほしい、激オススメの1本です。

 「ザ・ライトスタッフ」を観てから、あらためて「トップガン マーヴェリック」を観ると、さらに感動が深まることは保証します!

 もちろん、僕は絶対観にいきます!!