40年目の今こそ見るべき「復活の日」
Amazonプライムで「復活の日」を観た。
初めて観たのは1980年の劇場公開時で、当時は中学生。
その頃は「面白い近未来SFパニックだったなあ」と思っていたのが、今観ると現実の世界と重なって実に生々しい。
映画の設定は1982年の世界なのだが、40年未来にずらせばそのまま今の世の中だ。
世界規模でのウイルスの急激な感染拡大や、敵国への警戒にこだわり続ける軍人など、今や決して荒唐無稽な内容とは言えなくなってしまった。
日本で大量の感染者に対応できず医療崩壊していく場面が出てくるのだが、その中で医者を演じた緒形拳の台詞が今聞くと実に怖い。それはこんな台詞だ。
「どんなことにも終わりはある。どんな終わり方をするかだ。」
僕たちは今まさに、どんな終わり方を迎えられるのかの決断を迫られている。
唯一南極で生き残った人類が、男性約800名に対して女性が8名しかいないといったジェンダーの問題も、今にして思えば斬新だった。
もちろんアラは色々あるのだけれど、海外の有名俳優を何人も起用し、南極ロケまで敢行し、よくぞ作った!と今なら拍手を送りたい。
このブログに貼った生頼範義(おおらいのりよし)のポスターアートがカッコ良くて大好きだった。
この頃の生頼氏は脂の乗っている時期で、「スターウォーズ 帝国の逆襲」の公式ポスターアートも任されていました。
それから小松左京の原作小説は、本当に面白いです。