母の強さと優しさを描いた傑作「湯を沸かすほどの熱い愛」 | 帰ってきた神保町日記      ~Return to the Kingdom of Books~

母の強さと優しさを描いた傑作「湯を沸かすほどの熱い愛」

『湯を沸かすほどの熱い愛』

 

 すっかり更新が滞っていました。このところ忙しくて、映画を観たり本を読んだりのインプットが精一杯で、なかなかアウトプットにまで手が回っていませんでした。ブログをやめたわけではありませんので、ご安心を(笑)。

 さて久々の更新は、先月観た映画をご紹介。

 

 これはひどい!本当にひどい映画です!!
 わずか2時間程度の時間の中で、何度僕の涙腺を爆発させるんですか!
 余命わずかを宣告された女性を演じる宮沢りえが、強くて愛にあふれた母であり妻を完璧に表現しています。本当にすばらしい女優です。
 そして感動に向って功名に伏線が張られた脚本には、うなるしかありません。
 子役を演じた杉咲花と伊東蒼の二人も何度も涙を誘います。特に杉咲花はいろいろな映画やドラマですでに活躍中ですが、これからの日本の若手女優の中でも最も注目すべき存在であるのは間違いありません。

 泣かされ、そして後味がさわやかで、深い感動に包まれること間違いなしの傑作です。

 監督の中野量太さんは2012年の「チチを撮りに」がとても良い映画で、印象に残っていたのだが、やはりその力量は本物でした。ちなみにこの作品も母親の強さと優しさを描いた作品です。