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ミス・サイゴン、、、終わってしまったようです(;_;)

信じられませんが、私たちの長い長い夏、終わりました。


幕があく前にはいつもステージの上に全出演者が集まり、大きな円陣を組んで、手をつないで、祈り、そして「ミスサイゴーーーーン」という掛け声で始まります。


たぶんその円陣がなかったら、自分の演じている役や、物語の辛さに、自分が崩壊してしまうかもしれないほどの、大きな大きな意味を持った円陣です。

タムちゃんは出番はまだまだ先ですが、もちろんそこにいます。


そのあとみんなはお互い抱き合い、それぞれのスタンバイ位置へと入っていきます。

冗談を言い合ったり、ステージに祈ったり、目をつぶり瞑想したりしながら。



オープニングのシーンには、中央にヘリコプターを見上げるキム。

その少し奥にはエレン役の方が演じる子供を抱える女性が。

手前の階段にはトゥイ役が演じる麻薬の売人が腰掛けています。

舞台奥にいるココという女性がタバコに火をつけ、袖の中から自転車に乗った男性がベルをチリンチリンと鳴らすのが物語が始まる合図です。


毎日毎日この光景を上手の袖から眺めてきました。


劇場の空気がぐっと変わっていく大好きなシーンです。


そして、自分もその空間へと入っていくわけですが、、

アドレナリンが出まくっていて、どんなに腰が辛い日も、体調が思わしくない日も、気分が弱っている日も、その一線を越えた時、全てが何かに包まれて、あっという間に終演。

そんな毎日でした。


終わってみて、どれだけ特別な思いを込めてこの作品に参加していたのか、やっと自分で気づくことができました。



本番中には色んな事がありました。

帝劇では稽古から本番にかけてスケジュールがかなりタイトで、てんてこ舞いでした。

サイゴンの父である市村さんの休演のお知らせ。

ドラゴンダンサーの三井さんがアキレス腱断裂で休演。

東京千秋楽での大竹くんの事故。


目の前で起こっていく悲しい出来事に、溢れ出しそうな涙をなんど飲み殺したことか、、。

本人たちが一番苦しいんだ!!しっかりしろ自分!!と奮い立たせながら、

全員で千秋楽の舞台に立つ!!

という思いだけでやってきました。


どんな壁にぶち当たっても、笑顔で、人のことを一番に考えて、団結力のあるメンバーに囲まれて、辛いことの何倍も大きな愛をもらいました。


みんなありがとうーーーーー!!!!!


そして、この作品を観に、劇場に足を運んでくださった全国各地のお客様、

本当にありがとうございました。


またいつの日かこの作品に携われる日がくるのかな、、、

来たらいいな、と思っています。

いや、でも私はやり切りました!

悔いはない!!!

私の演じていた、とても強い女、イヴェットという役にもありがとう。そして

さようなら!


また新しいカンパニーにおいてこの愛が受け継がれて行くことを信じております。

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公式blogより


ありがとうございました。