2014年2月19日。


可知寛子の「方向性見失った」、無事終演いたしました。




吉祥寺スターパインズにお越しいただきました皆様、本当にありがとうございました。


ヒル、ヨル共に満席のお客様に包まれて出演者一同、心より感激、感謝、感動しております。




16日にフルモンティの千秋楽を迎えて、18日にアダムスファミリーの稽古スタート、19日にライブ本番、と私気が狂ったのでは!と思うほどの強行スケジュールの中こうして無事本番を終えられたのは、愛すべきキャストのみんな、そして協力してくれたスタッフの皆様のおかげです。




予告動画を作ってくださいました、TAKU&CHIHO様。


チラシのデザインをしてくださった武隈史子様。




当日受付をしてくださいました、さおちゃん、なおみさん、まさちゃん。




このような見失った演目を素敵に上演させてくださいました、スターパインズのスタッフの皆様。




誰一人かけてもこの公演はできませんでした。ほんとにほんとに心からそう思います。


みんなの力に感謝しています。






私のわかりづらいディレクションをまるで脳内を覗いたかのようにすぐにわかってくれて、文句ひとつ言わずに何倍もすごいものにして演じてくれたキャストのみんな。




もともとやりたいと思って決めていた演目が3分の1くらいと、キャストが決まってからその人に合わせてこれやろう!と思った演目が3分の1くらい。




残りの3分の1くらいは、思いつきでこれやってくれ!と突然私が言い出した、無茶振りのような見失った企画。




きっとこのメンバーじゃなかったらブチ切れてビンタのひとつやふたつくらわされてもいいくらいの私の統率能力のなさ!




本当にハートのあったかいメンバーばかりで、全てを包みこんでくれて、最後まで同じところを見つめてやりきってくれました。




感謝なんて言葉では足りないくらい。




私はありがとうの気持ちを伝えるのがくっそ下手で、きっとちゃんとみんなに感謝を伝えられておりません。




みんなのためなら命かけてもいいくらい感謝しています。




本当にありがとう。






可知キッチンから参加してくれて、前回に引き続き探偵をやってくれたとっくん、土倉有貴さん。


今回のメンバーでは最年長で、もう何年も前に私がまだ大阪にいたころ、ハイスクールミュージカルに出演されていて印象的だった土倉さん。レミやミスサイゴン(私が出る前のやつ)でも活躍していて、雲の上の存在の人。


そして、サイゴンで共演させてもらってからずっとお世話になりっぱなし。


今回は絶対に歌のソロをやってもらいたかったのと、これは絶対とっくんに!と思っていた幽霊を私の想像以上の感じでやってくれたとっくん。


記録映像を見るまで私知らなかったのですが、カッチー&トモピーのシーンで私のスカートの中身を覗くというキャラをやっていたのですね。家で私ほんとに笑いました。


シカゴのダンサーシーンでは、ネギをくわえてくれ!とは言ったけど、あんなにムシャムシャ食べてるとは知らなかった。しかも生で。


舞台裏で、はけてきてからすごいオエーってしてるな、、とは思っていましたが!


いつも全力で振り切った熱いことをやってくれる、心優しいお兄さん。を通り越してお父さん?


稽古中もとっくんからいっぱいアドバイスもらって、ほんとに助けてもらいました。


お墓のセット他、すべての荷物の運搬をやってもらって、最後まで大変だったとっくん。


本当にありがとう。






私の大学の同級生で、もう10年以上の付き合いになる福田えりちゃん。


USJのWiCKEDの立ち上げメンバーで、私はえりちゃんがいなかったらUSJのオーディションも受けていなかったと思うし、その後こうしてミュージカルの世界にいられなかったかもしれません。


その後COCOにも出演されていて、私はおっかけるようにして再演に出演。いつも背中を追いかけて、すごいすごい!と言い続けてきた尊敬すべき同期。


ダンス、歌、お芝居、と三拍子そろっているとはこの人のことで、アンサンブルにいてもその存在感はすごい人です。


えりちゃんは普段はかっこいいお姉さんのような役回りが多いので、私は逆に萌えっとして役をやってほしくて、えりピーをお願いしました。


えりちゃんのコメディーセンスがここまですごいとは知る由もなく。。。


授賞式の「通訳」という役は稽古終盤のとある日、フルモンティーの楽屋で思いついて、思いつきのまますぐ口にするタイプの私に、文句も言わず、ついてきてくれました。


数日前まで日本語のスピーチだったあのシーンもえりちゃんのおかげで変貌をとげましたのです。


尊敬する人は? 「・・・シャ乱Qのつんくです。」


好きな食べ物は? 「・・・なめろうです。」


一生忘れません。笑


レディーガガの丸い衣裳や、カッチー&トモピーのワッペンを作ってくれたのもえりちゃんです。


本当にありがとう。








公私共にほぼほぼ一緒にいることの多い、大木智貴くん。


私達は本当にカッチー&トモピーという子供向けの公演を昨年やって、その時から、「カッチー&トモピーの真実」やら「夜のカッチー&トモピー」などとネタを言って遊んでいましたが、まさかそれをステージ披露することになるとは!


当日は実は朝から高熱だった智くん。朦朧とする意識の中で、ウソみたいなパワーを出して本番をやってくれました。


五日前くらいに提案した、またまた思いつきの「ガラスの十代」がほんと最強だったともくん。


ローラースケートはうまくなってもらいたくなかったので、必要以上に練習しないで!と言い放ち、あのような仕上がりになりました。


智くんにはWiCKEDのDefiyng Gravityを歌ってもらいたい!とけっこう前から決まっていて、そこにカッチー&トモピーのシーンが後付でついた形になります。


あの歌はエルファバ(女性)が歌う歌だったので、とっても大変だったと思いますが、あのロングの曲をトモピーとして朦朧とする意識の中バッチリ歌いあげてくれました。素晴しいなあ。


曲の歌詞は、エルファバとグリンダという名前のところと、女言葉の部分の語尾を変えただけでそのまま使わせてもらったのですが、完全に一致しましたw


智くんは歌が素敵な方なので、ミュージカルにおいても歌の人っぽく思われがちですが、バレエがやたらうまかったり、なよなよキャラを演じるとピカイチだったりするので、それをみんなにいっぱい観てもらえてよかったです。


イケメンなのに、どこかおかしい魅力を持ち合わせた最高の智くん。


本当にありがとう。








20時の回のエンディングで突如現れ、私を殺した磯貝レイナちゃん。


レイナは出演される舞台のお稽古があり、16時公演には出演できませんでした。


私はそれを知っていてこの日に本番を設定してしまったことをずっと申し訳ない気持ちでおりました。


可知キッチンライブから続けて出演してくれた磯くん。やっぱりこのスタメンが揃わないと・・・という気持ちと、他の出演者とのスケジュールの調整でどうしても2/19しかできないとわかった時。


きっとみんなと一緒に他のシーンも出たかったと思うのに、あえて最後の部分だけの出演に決めた時、とっても悩みました。


でもさすが磯君。ちゃんとシーンをかっさらって自分のものにしていってくれました。


ワンシーンだけの出番なのに、お稽古も当日も朝から色々やってくれて、小道具もいっぱい作ってくれました。


クロージャーさん、バランさん、グレービーボートさん、お墓。磯君の美術能力の高さをはじめて知った私。


次回公演がある際にはフル出演できるように、ちゃんと調整するからね!


磯君の最後のシーンは、某ハリーポッターのハーマイオニーだったのですが、わかりましたでしょうか(笑)


これこそ、次回作をやると決めた時に思いつきで衣裳チェンジ。


それまでは羽を背負った宝塚バリの衣裳という設定だったのに!


でもハーマイオニーとっても可愛かったので満足です。


本当にありがとう。








今回振付をほぼほぼお願いした楢木和也くん。


和也くんに出演をお願いしたときは、実はまだ一度も共演したことのない頃で、飲み会の飲みっぷりと人柄で判断、そしてオファーさせていただきました。


その後SIMLでも共演!やっぱりこの方すごいわ、と思ってさらに振付もお願いしたのに、二つ返事で引き受けてくれました。


和也くんは梅棒のメンバーで、けっこう直前まで梅棒の公演で毎日死ぬほど疲れているところ、深夜に呼びつけては振りを作ってもらったり、リハをしてもらったりで、本当に大変だったと思います。


ライブの一週間前まで大阪公演だったので、楢木先生を失ったときの私たちの方向性はさらに見失われ、帰ってきた時の安堵感。笑


おばちゃんシカゴで使う、大阪にしかない「スーパー玉出」で買い物をさせ、袋をゲットさせたり、もうそれはそれは色々やってもらいました。感謝感激。


男性ダンサーを二人と思って、ダンスのシーンのみと思って最初お願いしようと思ってましたが、あまりの表現力に、結果的にお芝居的なシーンやら、墓場のへたれのニートの男やら、色々やってもらって、逆に私とっても勉強になりました。


和也くんのおかげで、それはそれはアグレッシブな作品になって、心から感謝しています。


本当にありがとう。








ここ一年間くらいずっと一緒にいる遠藤瑠美子さん。


るんちゃんとは、COCOで初共演してからというもの、「モンティパイソンのスパマロット」、そして去年のBWML→SEMPO→SIML→フルモンティ→コレ→アダムスファミリーと、ぶっ続けで共演!!


運命の人と私は思っております。


私がまだ学生だった頃から、劇団四季時代の「CATS」や「コーラスライン」、「ウエストサイド物語」、「クレイジーフォーユー」、「アイーダ」など、ほとんどの出演作を観ています。


この方こそ、私の憧れの雲の上すぎる存在のすごい女優さんで、その魅力は計り知れません。


あまりのダンスのうまさに、ダンスの専門の人と思われがちですが、歌も素晴しくて、アンサンブルの中ではなかなか聞けないるんちゃんのソロを是非とも!と今回は歌ってもらいました。


やっぱり素晴しかった!!


ルックスはクールビューティーでかっこいいお姉さんですが、本人はとても優しくてかわいくて、めっちゃボケてる面白い人です。


そして何より真面目でストイックで素晴しいのです。


私は大阪出身ではないので、大阪のおばちゃんの歌詞はぎりぎり歌えても、台詞の部分を上手に喋れないので、前に大阪で公演して以来封印してきたセルブロックタンゴを本当のネイティブオオサカンの二人にやってもらえて、めっちゃ嬉しかったのです。


そして授賞式のテーブルクロス引きの仕掛けを夜な夜な縫ってくれたのものこの方です。


すごい手間だったでしょうに。


セルブロックタンゴ、コーラスラインはるんちゃんの振り付けです!


本当にありがとう。








サイゴンではドラゴンダンサーをやっていた佐久間雄生くん。


面白くて踊りも踊れる素敵な人!を探していたとき、前回の可知キッチンメンバーのみんなのお墨付きでオファーさせてもらったのが、雄生。


実はサイゴン以外では雄生が踊っているのを観たことがありませんでした。


雄生はもともと新体操の全日本レベルの選手で、サイゴンでも見事なアクロを披露されていましたが、今回はアクロ封印のダンス!ダンス!ダンス!


なんてもったいない!と思いつつ。


でもダンスも表現も想像以上の素晴しさと、あと、雄生は必ず一回つけた振りは次のリハまでに覚えてくる!という、私には一切ない真面目さで、いつも雄生に次の振りなんだったけ。と聞いていました。


雄生の素晴しさと面白さは一面だけじゃなく、何面もあって、やってるうちに色々出てきて、この人すごい隠し持ってんな!とみんな思ってました。


リハの時点ではもっと表情豊かにやってよ!!と言いまくっていたリトルマーメイドの海の精の衣裳が、まさかの顔でないヤーツーだったときも怒らず着てくれました。笑


あと、こっそり歌がすごいうまいということを今回発見して、次回一緒に出来るときはゆーせいの歌をもっとみんなに聞いて欲しい!と一同思っております。


ゆーせーと和也くんはとくにダンスナンバーが多くて、リハも大変だったけど、短期間ですごいものを作ってくれて、私、歌っていて横からの熱でクラクラするほど感激でした。


本当にありがとう。








そしてゲストの加賀谷一肇くん。


当初から出演して欲しいと思っていたかーくんと私は、共演したことが一度もなく、以前一緒に共演しているみんなからすごいすごいと聞いていたので、どうにかして出てもらえないかとかれこれ数ヶ月間どうしたもんかと考えていました。


まったく面識の無い状態で出演をお願いしてみたものの、当初はスケジュールが埋まっていて、無理そうだったかーくんのスケジュールが奇跡的に空いて、今回ゲストとして登場していただけました!!!


雑談の中で、私が、「告知ムービーの中にサザエ出したんだけど、今回の演目の中にサザエ出てこないのよ」と話していたら、、


サザエさんのいろんなバージョンの音があるよ~と教えてくれたかーくんの言葉からひらめいて、あのサザエのシーンが誕生しました。


かーくんから受けたインスピレーションはすごく、この人頭の中きっと色々もってるな~!!!!とめちゃ穿り回したい気分です。


1シーンだけの出演でしたが、その破壊力と想像絶するダンス力に、お客様からも、「あまりにダンスうますぎて涙出るほど笑えた!!!」と、初の「うますぎ笑い」を頂き、ほんとにすごい方にお願いしたのだな~!とつくづく。。。


かーくんにはゲストで出演をお願いしたのに、リハではびっくりするくらい雑用でこき使って、私はいつか天罰が下ると思っています。神様どうかお手柔らかに・・・。


すべてにおいてありがとうございました!










ライブなのに、30ページ近くに渡る台本。


みんなに渡したときのドキドキ感。


そして次々私の身勝手な思考により変わっていく台本。笑


私は普段一プレーヤーなので、演出することにとても不慣れでみんなにはいっぱい迷惑かけました。


経験!経験!と自分に言い聞かせながらも、やっぱりとても大変ででもやりがいのある充実したライブでございました。




今回のライブはあくまでライブハウスでのライブ形式にこだわっていたので、(結果的にそれすらも見失ったいましたが)、ミュージカルでよくあるヘッドセットのマイクを使わず、ハンドマイクで表現できるぎりぎりのラインを見つけるのがとても難しかったのです。


やりたいことを考えるときにいつもハンドマイク、ハンドマイク、、、と思っていたので、演目選びにけっこう苦労して、台詞などはほとんどなく、歌で出来る限り繋ぎたいと頑張りました(が結果台詞も入ってました。笑)。


トークなしのぶっ続け二時間ってほんとにお客さん大丈夫かな・・・。と最後の最後まで不安でしたが、お客様のあたたかい反応で、助けられました。ありがとうございます!!




全てが終わったいまだから言える、「アー楽しかった!」です。






私はきっと、一生ソロライブができないと思っております。


私のやりたいことにはいつも異常なほどの変な衣装替えがつきまとってくるからです。


自分が早着替えをする間や、自分の出てないところを、自分の希望通りに、いやそれ以上のものにして演じてくれる仲間がいなければ、成立しない、そんな可知寛子のポンコツライブなのです。




人の名前の入ったライブにここまで本気で取り組んでくれた、錚々たるキャストの皆様。


本当にありがとうございました。


ライブDVDを家で観ていますが、自分なんてほんとミジンコなくらい、みんなが素敵で私はみんなの一ファンとして感激しています。






そしてすでにもう次回作への構想が広がりつつある、そんな今夜でした。




今回観に来てくださった方は、あの、次回作、まだ日にちは未定ですが、必ずやります。




また、是非、懲りずに!観に来てくださいませ!!






本当に、本当に、ありがとうございました!!!!!