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この曲を聴くと、コーヒーが飲みたくなります。もちろん、ホットで。普通、私、深煎りのカフェオレですけれどね、時々、エスプレッソにお砂糖をたっぷり入れて、かき回さずにちびちび飲んで、だんだん甘くなって、最後にシャリシャリになっているお砂糖をスプーンで掻き出して飲み切っちゃうのも好きなの。ヨーロッパの人って、みんなお砂糖を入れてるわよね、アメリカ人と日本人くらいかしら、入れないのは、知らんけど。コーヒーがやたらと薄いからよ。

 

 

しかし、ねぇ、地球は病んでいますから、熱波や洪水に苦しむ場所を問いませんわね。サウジアラビアの巡礼の皆様、もともと熱波の季節の巡礼のようですけれど、命あってのことですので、高齢者や持病のある人など、荒行もほどほどにしたって、神様はいけないなんて言わないと思うわよ、どの宗教でも。

 

ということで、このところ6月にからんだ歌を探して参りましたが、← え?そうだったの? え~、知る人ぞ知る6月男の歌ということで、今日の「歌謡曲だよ、成澤弘子」は、天才・荒木一郎が歌います「君に捧げるほろ苦いブルース」。

 

作詞・作曲:荒木一郎

 

マジ、荒木一郎には6月にまつわる歌が多いんです。あるいは、6月を思わせる湿気の多そうな歌とか、11月頃の秋の長雨の季節にちょうどいいような曲が。

 

アリスの「帰らざる日々」は、この歌のもじりだとお感じになった方も多いでしょうが、私がアリスを褒めた試しはございませんが、「BYE BYE」の次に「まだ」、もしくは「君」という言葉でメロディをつなげたところに、荒木一郎の稀にみる才能が生かされているのです。聞き比べるとアリスがとっても平凡で軽薄でございましょ?

 

今日は夏至ということで、明日からだんだん昼間が短くなって行くというのに、これから夏真っ盛りになるって、不思議に思いません? 夏の夜もいいものですが。「春はあけぼの、夏は夜」でございますもの。だから、昼間を楽しむって、今日まででいいんじゃないかと思いますの。もう、すぐに夜になっちゃうんだから。だから「六月の空を見ればまぶし過ぎるよ僕には」なの。悲しい時、いくら太陽のエネルギーが最高の日だと言われても、あまりまぶし過ぎるのもねぇ。

 

この歌は、何を見ても、何を食べても、何を聞いても「ほろ苦い」味がしますのね。手紙で訃報を知らせる友達までほろ苦く感じる。

 

え~、種を明かしますと、この歌は、可愛がっていた猫が死んだ時のレクイエムなんだそうですの。猫に綿あめあげちゃいけないでしょうに。だから、夏になったら行くよって、多分、お盆ね。今、悲しいことがある人は、お盆にお墓参りに行くのを楽しみになさってません? そうなりゃ、もう、秋の気配よ。だから、暑い暑いたって、かまけているうちに秋のお彼岸になっちゃうんだってば。

 

数年前になりますが。NHKの「うたコン」に荒木一郎が出て来た時、お若い方々が、かっこいいですと言ったら、ありがとうございますって言ったの。言えます?ありがとうって。う~ん、褒められたら、ありがとうって言うもんなんだ~~~。