たかが雨だというのに、今様は、降るっていうと大雨になり、線状降水帯のゆくえは、まるで台風のように北上して来る。もはや昔と呼ばれる時代には、こういう線状のものは、桜前線とか、せいぜい梅雨前線だったのに。

 

だから、私、思うのですが、そもそもの「梅雨」の定義を変えたらいかがかしら。ちょっとじめっとした土用前の時期から梅雨でいいんじゃないかな、雨が降ろうとどうであろうと。皮膚感覚で、たとえ晴れの日が続いても、もう、今は梅雨ですもの。

 

ということで、今年はしとしと雨の日が少なくて、あんまり雨特集が出来なかったのですが、今日の「歌謡曲だよ、成澤弘子」は、田代美代子とマヒナスターズが歌います「涙と雨に濡れて」。

 

作詞・作曲:なかにし礼

 

作曲もなさっているのね、多分、メロディと同時じゃないかしら、言葉が自然に曲に乗っかっております。私、なかにし礼は、もっと評価されていいはずと思っております。テレビ朝日の大下さんは「知の巨人」と称しておられましたが、私も、そう思う。探求心の巨人かな? 

 

私は、去年の引っ越しの時、2000冊以上の本を捨てたけれど、なかにし礼訳のラディゲの詩集の初版本は捨てられなかったわね~~~。

 

以前も書きましたが、お亡くなりになる前、ご子息に、本棚のどこそこに隠してある2つの携帯を処分してくれと言い残されたとか。多分、こういう歌の内容のものでございましたんでしょう。あらやだ、いちいち、証拠を残しておくなんて、未練がましい。

 

「訳も言わずに君はさようならを言った、訳も知らずにぼくは後ろ姿を見てた」シチュエーションだけが美しいの。そうねぇ、その辺で終わりにしたい程度のものだったんだから、三日で忘れていいんじゃない? だって~、それ以上お付き合いしたら、結婚しなくちゃならないし、腐れ縁になるほどの縁すらもないのよ。

 

私も死ぬ前に、何か秘密を子どもに処分してもらおうと思うのですが~~、そもそも、私、記録を残さない! 男って、馬鹿ね~~~。

 

ムード歌謡の灯を絶やしてはいけないと、ロス・インディオスも歌っております。聞くに、もともとは裕次郎にデュエットさせたかったとか。でも、マヒナのスチールギターがいいんでない?湿度が高くて、それっぽい。

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