企業連続爆破事件の容疑者、桐島聡を名乗って死んで行った男。多分、本人なのでしょう。なんだかな~~~。なんでそういう人生を選び、ああいう人生の終わり方をしたのか。
年齢的には、ひとまわりも違いはないのですが、70年代の若者の変化というのは、目まぐるしくて、例えば、「限りなく透明に近いブルー」で「透明族」が出たら、3年も経たないうちに「なんとなくクリスタル」で「クリスタル族」という、透明族より金銭的に羽振りのいい一派が出て来ます。
私のブログに、毎日、お見えになっていた方で、高校時代に左翼でブイブイなさっていた方が、あさま山荘事件以来、燃え尽きたのか、東京で芝居の道に入ったとか。当時、つかこうへいの全盛でしたので、私も白水社の編集長と観に参りましたが、その方、数年前にお亡くなりになりましてね、ブログに妹様が、ご挨拶なさってましたわ。
一連の学生運動の時代からだって、ものすごく時が流れている訳でもないのですが、時代の変化とともに、左から右に変わって、ご出世なさった方も多いですわよね。だから、時代の変化の中で、隠れて変わらずにいるって、とっても無理のかかる過ごし方だと存じます。実際、保険証も銀行口座もなく、働いていた訳ですから。そして、早期発見で治るガンもございます時代です。
あの時代、私の選んだ道とそうではなかった人の違いは、集団を選ぶか個人を選ぶかではなかったかしら。私は、「個と連」でしたら、間違いなく、個を選ぶ人生を送って来ているんですのよ。あのね、個でいると、連が群れとして、全体像が良く見えるんですの。連の中にいたら、もう、私みたいな性格じゃ、永田洋子になっちゃうよ。
もしかしたら、連に入ることが怖かったのかも知れません。怖くて入る人もいれば、足を止める人もいるのよ。私は、ファッショナブルではないほうには、行かないようにしております。
そうねぇ、私の時代では、学生が何かで集団で参加するなんて、う~ん、合ハイ? あれは大型バスで行きましたね~~~。
ということで、今日の「歌謡曲だよ、成澤弘子」は、連続爆破事件を背景に流行っておりました、森進一が歌います「さらば友よ」。
作詞:阿久悠、作曲:猪俣公章
私ね、この頃の人の見送り方で感じますのは、昔は、みんなホームで電車の前で見送ったんですが、今は、改札口でバイバイしません? 入場券を払わないってことかしら。電車の前まで見送るのは、帰省した時のジジババ。
森進一って、本当に、歌が上手いと思う一曲でございます。だって、猪俣公章の曲を、まるでシャンソンのように歌ってますもの。アダモを超えてます。阿久悠の作詞も超えております。
なんでしょうね、男女の問題か、あるいは、国の親が倒れて家を継がなくてはならなくなったのか、とにかく電車に乗って別れるんですが、このシチュエーションを超えたものを、私は、すでに、歌謡曲のブログで取り上げております。
そうです!西城秀樹でございます!!
↓ ↓ ↓
「悲しき友情」も、心の友 | 成澤弘子のブログ 詩人は黙っていられない! (ameblo.jp)
本当に、良く出来た歌でございます。西城秀樹の歌唱力も最高。筒美京平の曲は、もはやロックでございます。増して、何より良く出来ているのは、山川啓介の作詞。友が別れて、二度と会うことはないだろうというシチュエーションを、実に上手に語ってますでしょう?
だから、私が阿久悠の詩を褒めた試しがないと申しておりますでしょうに~~~。