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松岡洋右の長男、松岡謙一郎は、帝国大学を出た後、映画ニュースなどを作っていた同盟通信に入り、情報収集など軍の報道のお仕事をしていて、李香蘭と浮名を流したそうでございます。戦後、李香蘭は2回、ご結婚なさっているでしょう? お忙しい人生ね。

 

今日は、ま、嫌でも、松岡洋右。日本を戦争へと導いた紛れもないA級戦犯でございますが、判決が出る前にお亡くなりになっておりまして、しかも、軍人でもないのに靖国神社に祀られておりまして、お亡くなりになっても問題のある方でございます。

 

第一次世界大戦後のパリ講和会議に、日本からは西園寺公望を筆頭に、牧野伸顕が近衛文麿、吉田茂、松岡洋右を引き連れて出かけて行ったわけですが、どうしてこの中で、松岡だけが違う趣味をお持ちになったのか。

 

第一次世界大戦から第二次までは、ずっと世界は混とんとしていて、戦勝国が集まって何かしたって何がどうなるわけでもなく、国際連盟をこさえたとて、例えば、日本にしてみれば、山東問題が残り、有色人種が一等国にって、アメリカに嫌われる要素となりました。日本は、もっと大陸に無関心だって良かったのにね。今の国連も同じですわ、出来立ての頃は、発展途上国に心を向けられておりましたが、今は、かつての勝利国の選出が間違ってますもの。

 

YouTubeをご覧になると、今、松岡洋右のスピーチを観ることが出来ます。言っていること、まるで言語の解釈が違うプーチンそっくりです。何を言っているんだ?!って、思える日本人になるまで100年は用意しておかないと。

 

その姿からしても、私、あの方、ご病気じゃないかと思いますのよ。自己陶酔型とか、誇大妄想型とか、お若い時からコカインをやっていたとか言われますが、病気って主に3つに分かれまして、統合失調症、パラノイヤ、境界例。夏目漱石なんかは、幼少期の不幸を妬むタイプのパラノイヤだったと言われておりますが、松岡洋右は、ご自分に病識がなく、後から連盟を脱退したことを反省した言葉も述べておりますので、私は、境界例だと想像しております。どなたの証言にも、朝から晩までひとりでしゃべっていたって。今なら、内科の医師でも、歯医者でも分かりますわよ。

 

言葉が言葉を生み、どんどん内容のないまま議論が議論を呼んで、たいそうな定義に発展してしまう状態がファシズム化なんです。一遍体験したら、言葉という嵐に見舞われ、身も振るわん想いで、抜け出せません。そんな中にいたら、誰だってそうなります。ま、そこまで言葉の世界を経験したことがあるかっていうことになりますが。詩人は毎日そういう苦労をしているの!

 

当時、ヒトラーともムッソリーニとも教皇ピウス12世とも、スターリンとも会って話をしている日本人は、そうはおりませんわ。ただ、この人、会って話した人に丸め込まれるのよ~~~。で、会った中で、ドイツが一番気に入っちゃったのかしら。それまではドイツ嫌いでいらしたのよ。思い込んだらそれ1本だから、ドイツがソ連を攻撃するという情報を与えられていても、無視したんですって、基本、ロシア好きだから。

 

私はカトリック信者ですが、洗礼を受けるのは、誰それの影響で受けるものではございません。神と自分との関係で、神に呼ばれたから洗礼を受けるのです。でも、彼の場合、誰それの影響で、メソヂストになり、普通、海外のホテルは聖書をベッドの横に置いてあるものですが、それが気に入ったりね、今わの際には、看病してくれた女医の影響を受けてカトリックに改宗してますの。その流れを見ただけでも、この人、おかしい。

 

この人は、英語を身に付ける前に、哲学や倫理学を学んで、正義とは何ぞや?と、常に自問自答しなくてはいけませんでしたわね。これじゃ、まるでアメリカの伴新三郎商店の国際営業マンみたいなものじゃありませんか~~~。満鉄の利益だの、お金で損得が分かる世界のことなら、まだよろしゅうございますが、おかげ様で、日本は下手を打ちっぱなし。国民の命を預かる者として、ご自分の心身が健康でいることが、一番のはずよ。

 

わっ、私って、やさしい~~~。