[CHANEL Pygmalion Days]
CHANEL NEXUS HALL
シャネル銀座ビルディング4階
CHANEL NEXUS HALL
シャネル銀座ビルディング4階
2020/2021アーティスト
Daisuke Yagi八木大輔さんのピアノリサイタルCHANEL Pygmalion Daysに行きました。
⭐️CHANEL NEXUS HALLは9回目‼︎
2019年は6回シリーズに全部招待していただきましたが、2020年も招待されていたもののコロナ禍で中止となり2022年になってようやく再開になり本日は3回目でした!
案内された3列目中央通路側の席からはちょうど手指は隠れていましたが、間近でライブ感を楽しめました。
本日のプログラムはオールショパン♪
これまで八木大輔さんの演奏ではバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、リスト、シューマンを聴いていましたが、3月末の秋川風雅さんとのジョイントリサイタルではショパンエチュード も3曲入っていました。
1曲目後のトークでは、ショパンを最近勉強し始めたこと、最初は好きではなかったためあまり弾いてこなかったこと、取り組む転機となったセルゲイ・ラフマニノフが弾いたショパンの実録の感想、最近影響を受けたアレクサンダー・ガジェヴの演奏のこと、などなど、とても率直に語ってくださり、素直さとまっすぐさにとても好感を持ちました。今月19歳になられたばかりの八木大輔さんがこれからどんなショパンを弾いてくれるのかとても楽しみになりました。
プレリュードは思慮深く丁寧な音作りがされていて、真摯な曲への取り組みがよく伝わりました。
舟歌は、とても軽やかで、凪の海の舟出のように感じました。
スケルツォはキレと勢いのあるフレージングで立体感が出て、なんてかっこいい曲!とこの曲の魅力を改めて感じた演奏でした。
ピアノソナタ第2番は八木大輔さんが事前解説された冒頭部分に注目して聴いてみましたが、確かにスケルツォも序奏がセンセーショナルで緊迫感がありましたが、この葬送ソナタも冒頭激しく荒々しく始まりますが、甘美で流麗にも展開していく面白さも惹きつけられる要素の一つなのかと、こちらも素直に再認識いたしました。
このソナタは重苦しさと天国のような美しさのバランスが素晴らしいのですが、丁寧に弾き分けられていました。第四楽章は"お墓を舞う風のように"ですが、ユニゾンをなめらかでありながら一つ一つの音を揃えて弾いていて、新鮮な美しさを感じました。
とても繊細で色彩感豊かな表現をされ、知的センスが感じられるので、これからどんな演奏が聴けるのかますます楽しみです。
[開演]2022年11月26日(土)14:00
[会場]CHANEL NEXUS HALL
[プログラム]
♪ショパン:プレリュード嬰ハ短調Op.45
Chopin, Frederic:Prélude cis-moll Op.45
♪ショパン:舟歌嬰ヘ長調 Op.60
Chopin, Frederic:Barcarolle Fis-Dur Op.60
♪ショパン:スケルツォ第1番ロ短調Op.20
Chopin, Frederic:Scherzo no.1 h-moll Op.20
♪ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35「葬送」
Chopin, Frederic:Sonate no.2 "Marche funèbre" b-moll Op.35
[アンコール}
♪ショパン :エチュード 第11番 イ短調Op.25-11 「木枯らし」
Chopin, Frederic:12 études Etude No.11 a-moll Op.25-11