アサリ
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アサリの旬は一般的には春と言われます。
「浅蜊」や「浅利」と書くように、塩分が少ない浅海の砂地や砂泥地に棲んでいます。縄文時代の大昔から全国あちこちで捕れ食べ続けられて来ました。
アサリは海水が20度程になる春と秋に産卵をします。アサリが美味しい旬の時期は産卵を控えたもっとも身が肥える春先と秋口。春になると各地で潮干狩りが盛んになりますね。また、「麦の穂が出たらアサリを食うな」ということわざがあります。夏のアサリは産卵後で身は痩せて美味しくないし中毒しやすいので気をつけましょうとの古人の教えです。
栄養面では魚介の中でも低脂肪で高質な蛋白質を持ちミネラルが大変豊富、貝類の中で最もビタミンB12の含有量が多いのが特徴で、他にカルシウム、マグネシウム、鉄分、タウリン、亜鉛、クロムなどが含まれています。日本人に不足しがちな「亜鉛」が多く含まれています。
亜鉛は、免疫力アップ、アンチエイジング、生活習慣病の予防などさまざまな効果が期待できます。
タウリンは血中のコレステロールを下げ、動脈硬化の予防効果と肝臓の解毒作用を助けます。ビタミンB12は鉄分と共に貧血予防に効果があります。子供には心臓病予防の効果が発揮されます。貧血気味や低血圧の人,妊産婦,お酒飲み…万人の為の最高食材と言えます。
また、アサリを沢山必要な方には佃煮の鉄分の量が生より3倍増しになるそうですのでご利用ください。
体に良い事だらけのアサリですが 水に浸かっている物はやや身が痩せており自分で 砂だしを上手に出来ると美味しさが違ってきます。
2~3%の塩水でヒタヒタに浸け常温でやや薄暗く静かなテーブルの下などで1時間から一晩…冷蔵庫は冷えすぎるようです。お試しください。
また、生きの良いものはよく砂を吐きます。しっかり砂出しし水気を取って並べるように冷凍して袋に入れ替えて冷凍保存すると毎日気軽にアサリが食べられます。ただ冷凍アサリは凍ったままで調理してくださいね。今回はえんどうと合わせてクリームスープ 豚肉と一緒に生姜炒め… アサリの旨みをしっかり味わっていただける2品です!ぜひ一度お作り下さい。
◎あさりと豚肉の生姜炒め
あさり大粒 300g
豚肉薄切り 200g
ニンニクの芽 5~6本→3㎝ぶつ切り
玉ネギ 1/2個
人参 30g 各細切りⒶ
キャベツ 1枚
ゴマ油大s1 → 塩こしょう →酒大s3~4
Ⓑ(おろし生姜小s山1 濃口大s112 はちみつ大s1 )
①アサリは殻をこすり合わせて洗う。豚肉は4~5㎝ぶつ切りにする。
②中華鍋を軽くあたためごま油を入れ 豚肉を大まかにほぐして並べ少し火を通し塩こしょうして
アサリを加えてかき混ぜ 酒をふりかけて蓋をし2~3分蒸し煮にする。
③アサリの口が開いていれば Ⓑを加えにんにくの芽も入れ強火で全体につやが出るまで炒める。
④Ⓐの野菜は皿に入れラップをかけて電子レンジに3分ほど入れて火を通し盛り付け皿の中央に等分に分けて置き③を汁ごと下の野菜が見えないよう見栄え良く盛り付ける。
一口メモ
アサリの旨みコハク酸を豚肉がしっかり吸って美味しい柔らかい炒め上りになります。付け合せの野菜は共に炒めると面倒ですがレンジ等で火を通して下にひくことで見栄え良くボリュームもアップしアサリの旨みを吸って一石3鳥♪
◎浅利とえんどうのクリームスープ
あさり大粒 300g→殻をこすり合わせて洗う
えんどう皮付き 200g
(正味 100g)
玉ネギ 1/2個
Ⓐ バター大s山1 →白ワイン1/4cup
Ⓑ(水 500cc チキンコンソメ 1個)
Ⓒ(牛乳200cc 塩こしょう )→水どき片栗粉 大s1/2
①玉ねぎはみじん切りにしえんどうは皮をむいておく。
②鍋にバターを入れて火にかけ 玉葱を加えて透明になるまで炒め アサリを加え軽くかき混ぜてワインを入れ蓋をし2~3分程蒸し煮にする。
③②の口を開いたアサリを取出しⒷを加ええんどうも入れて火にかけ沸騰後弱火で10分ほど煮込む。
④柔らかくなったえんどうをマッシャー等であらつぶしにしⒸを入れ煮立てば水どき片栗粉をかき混ぜながら加えとろみをつけアサリを戻して軽くあたためる。
一口メモ
旬どうしのえんどうの甘味とアサリの旨みが良くあって美味しいクリームスープになります。じゃが芋やニンジンなど一口大に切って火を通して加えシチューにされても良いでしょう。春を感じる一品です。