

恥ずかしながら50歳を過ぎた私は、自分の歯で食事をすることがいかに味を左右し、幸せを感じることが出来、健康の為の第一条件であるかと深く思い知らされております。
日本人は昔から一度の食事(和食)に約300回噛むと言われており、1日3食で900回、一生を70歳で計算すると2300万回も噛む運動をするそうです。これを自転車のペダル踏み運動に変えると地球を15周するほどにもなります。
歯は働きものです。よく噛み、そしゃくすることでだ液が分泌されます。さらに噛めば噛むほどだ液は増加し、脳のアドレナリンが働き、脳を活性化し、もの忘れの予防になり、消化吸収を向上し、血流が良くなり肥満やガンなど生活習慣病のシャットアウトにもつながります。またバランスの取れた噛み方をすると、表情が豊かになり、肌つやのよい美人にもなり得ます。
「噛むこと」で人生は始まり、守られて進化していきます。
その大切な歯を守るためにはこまめに磨くをことが一番ですが、時間をかけて食べる“ダラダラ食べ”にも気をつけましょう。
そして歯と歯茎を守るためにはカルシウム、上質のたんぱく質をもちろん、その働きを助けるビタミンD、ビタミンA,B、C、亜鉛、鉄などミネラルが必要です。また歯茎を丈夫にし、マッサージ効果もある海藻や食物繊維をたっぷりの野菜、イモ類、固い食べ物なども必要です。体に良い食べ物のほとんどが、歯にも良い食べ物といえるようです。
このごろ柔らかい食べ物が好まれ、噛むことが少なくなり、あご細が美人だといわれるようですが、丈夫で長生きするためにはいろいろ考え直さなければいけないようですね。
★★★ レシピ:ワカメとアボガド・パプリカの和風サラダ ★★★
<材料> (4人分)
アボガド・・・1個
※皮をむいてひとくち大
パプリカ赤・黄・・・各1/2
※1.5cm各の角切り
キュウリ・・・1本
※4mm厚さの斜め輪切り
塩ワカメ・・・40g程
【A】白みそ・・・60g、さとう・・・大s3
酢・・・大s2、 水・・・大s2、溶き辛子・・・小s1
<作り方>
(1)たっぷりの湯を沸かし、パプリカをさっと茹でて水にとる。ワカメも塩を洗い落としから湯通しし て水にとって冷やしひとくち大に切る。
(2)キュウリは塩少々してか5分程おいて水気をふきとる。
(3)【A】を合わせて辛子酢みそを作り、材料を和えるか皿に持ってからかける。
■■■ 一口メモ ■■■
アボガドのまろやかさと茹でたパプリカのさわやかな味わいを楽しんで下さい。それぞれのビタミン、ミネラルなど最高の取り合わせメニューです。
★★★ レシピ:めざしと煎り大豆のカミカミマリネ★★★
<材料> (4人分)
めざし・・・8尾
大豆・・・大s2
大根・・・150g
※すりおろす
玉ネギ・・・1/2個
※うす切り
人参・・・30g
※細切り
さつま芋・・・小1/2本
※細切り
ワカメ少々、青じそ適量
【A】酢・みりん・淡口・・・各大s2
ゴマ油・・・大s1
赤唐辛子輪切り、白ごま各少々
<作り方>
(1)めざしはフライパン等でこんがり焼き、大豆は水につけて固めにもどし、フライパンで煎る。
(2)【A】を大きめボールに合わせ、(1)が熱いうちにつける(30分以上)
(3)さつま芋はさっと茹で、大根は汁気を軽く絞って、玉ネギ、人参、と共に(2)に加える。
(4)盛り付ける際、ワカメを加え青じそを添える。
■■■ 一口メモ ■■■
歯でしっかり噛める食材を三杯酢につけてみました。カルシウム、たんぱく質、ビタミン、ミネラルがしっかり摂れ、酒やごはんによく合います。
中兵庫信用金庫 季刊誌“ふれあい” 第30号 掲載