

コレステロールとはギリシャ語で、コレが胆汁、ステロールがかたまり。つまり胆汁が固形化した脂質の一種で、脳、各組織、皮膚、血液中と体内全体で働いているそうです。また、人間が必要とするコレステロールは70~80%が体内の肝臓で作られ、不足の20~30%のみ食品から吸収されて使用される仕組みになっていることをご存知でしたか?そして現代人は必要とされる以上のコレステロールを摂取してしまうので、コレステロール値が高くなってしまうのです。
ですが、コレステロールは善玉とも悪玉ども呼ばれ、体に必要な血液の運搬を行ったり、ホルモン、大切な細胞膜や胆汁酸の原料にもなり、また脳に在してストレスを和らげたりと本当に忙しく働いています。なのに私たちは、肉食中心の食生活、過食、間食(甘い物)などにより、必要以上のコレステロールを摂りすぎいるため、「痩せているのにコレステロール値が高い」と言われたりするのです。
そこで頼もしいのが食物繊維!食物繊維は腸でふくらみコレステロールの吸収を腸でふさいでくれます。なので、たっぷりの海藻や乾物、野菜を積極的に食べましょう。また背の青い魚は悪玉コレステロールを減らし
血液をきれいにしてくますし、コレステロール値を下げる働きのあるビタミンC、芋類やフルーツなども効果的!毎日努めて摂取しましょう!
また適度な有酸素運動は体脂肪を燃焼させ、悪玉を減らし、善玉を増やす効果があります。ウオーキングや水泳、ジョギングなどを毎日30分以上続けることが大切だそうです。
悪者というだけではなく体内で精一杯働いてるコレステロールですが、摂りすぎず上手に体外へ排出できるよう、今回は手早くできて簡単、目からうろこの常備菜2品をおすすめします。
★★★ レシピ:もどさずに炒め煮 切り干し大根 ★★★
<材料> (4人分)
切り干し大根・・・50g
※はさみで荒めに切る
豚肉・・・200g
※細切り
にんじん・・・40g
※4cmマッチ程の太さに切る
細切りきくらげ(乾)・・・5g
※湯につけてさめるまでおく
白ネギ・・・1本
※斜め輪切り
ニラ・・・・1束
※3cmぶつ切り
【A】にんにく・・・1片うす切り、生姜せん切り・・・10g
白ごま・・・少々、ゴマ油・・・大s1
【B】水・・・150cc、スープの素・・・1/2個、オイスターソース・・・大s2
<作り方>
(1)切り干しは、たっぷりの水で手早く洗い、水気を絞っておく。
(2)フライパンにを熱し、ごま油をいれ【A】と豚肉を入れてほぐれるぐらいに炒め、にんじん、きくら げ、切り干しも加えて油がからむ程度に炒める。
(3)(2)に【B】を加えふたをし、沸騰後中火で時々混ぜながら汁気が少なくなるまで煮込む(5分)
(4) 煮汁がなくなれば白ネギとニラを加え、混ぜ合わせながら火を通し皿に盛って粗ずりゴマをちら す。
■■■ 一口メモ ■■■
切り干しを水につけてもどさず、しめらせて煮込むので驚くくらい甘味がでます。早く味がなじみます。食物繊維たっぷり、ネギ、ニラの血液サラサラ効果や豚肉の元気ビタミンBもプラスされて大満足低カロリー、簡単な一品になります。オイスターソースのアミノ酸もうれしい栄養素です。
★★★ レシピ:あっという間に 特製おから★★★
<材料> (4人分)
おから・・・150g
にんじん・・・50g
※3cmマッチ程の太さに切る
椎茸・・・100g(1パック)
※半分に切ってうす切り
しめじ・・・70g
※半分の長さに切ってほぐす
ロールイカ・・・120g
※2cm巾にうす切り
青ネギ・・・2本
※輪切り
素干し桜えび・・・40g
ごま油大s2~3
【A】水・・・1/2cup、さとう大s1・1/2
淡口・・・大s2、みりん大s1、酒大s1、かつおだしの素少々
<作り方>
(1)フライパンを熱し、油を入れ、にんじん、椎茸、しめじを炒め、ロールイカも加えて軽く炒め【A】 を合わせて加える。
(2)煮立って野菜からも水気が出てきて味がなじんだらおからを加えて全体が均等になるよる混ぜ合わ せながら中火で汁気がなくなるまで煮込む。
(3)たっぷりの青ネギと桜えび加えて火を止める。好みで生姜や柚子皮、辛子などを入れると味がひきしまり箸がすすむでしょう。
■■■ 一口メモ ■■■
大豆食品のおからの食物繊維にイカのタウリンもコレステロール値を下げる効果大です。水気の多いきのこをたっぷり使うので少ない水分で充分味がなじみます。
まず具材に味をなじませ水分を出させてから、おからを加えるのが手早く炊き上げるポイントです。冷凍保存もOK.
中兵庫信用金庫 季刊誌“ふれあい” 第28号 掲載