「インサイド・ヘッド2」思春期に揺れ動く感情たち 観る人それぞれの心にきっと何かが響く  | 『Pickup Cinema』

『Pickup Cinema』

新作も思い出の作品も おすすめ映画を紹介!

(C)2024 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

2024年製作/アメリカ 監督:ケルシー・マン 日本語版吹替:小清水亜美 大竹しのぶ 浦山 迅 小松由佳 多部未華子ほか 原題:Inside Out 2 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン 劇場公開日:2024年8月1日 ★マスコミ試写関西で7月9日鑑賞

 

人の頭の中にある様々な「感情たち」の世界を描いたディズニー&ピクサーのアニメーション映画  

           

主人公は、ホッケーが大好きな少女ライリー。転校先の学校にも慣れ、親友二人と同じチームでホッケーを楽しんでいる。ライリーの頭の中には、ヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、イカリ、ビビリといった感情たちがいて、彼女の幸せを見守っている。

そして、ライリーのこれまでの記憶が「ジブンラシサ」という花を咲かせ、彼女の選択を正しい方向へと導いていた。

そんなある日、ライリーは人生の転機に直面する。高校ではホッケーの強豪チームに入りたいと願うライリー。一方、親友たちは別の道を進もうとしていた。

思春期を迎えたライリーの頭の中には新たな「大人の感情たち」が入って来る。

それは、常に最悪の未来を想定するシンパイや恥ずかしがりのハズカシ、他人を羨んでばかりのイイナー、無気力なダリィといった負の感情たち。

高校のホッケーチームのキャンプに参加したライリーの頭の中ではシンパイたちが「大人になるとヨロコビは減っていく」とヨロコビたちを追放し、「ジブンラシサ」まで引き抜いてしまう。

頭の中をシンパイたちに占拠され、悩み、苦しみ、誤った選択ばかりしてしまうライリー。大人になるためには乗りこえなければならない感情の嵐。

果たして、ヨロコビたちはライリーの心を救うことができるのか・・・・。

2016年・第88回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞したディズニー&ピクサーのアニメーション映画「インサイド・ヘッド」の続編。

テーマは「ダメなところも含めて、ありのままの自分を愛すること。愛されるために完璧である必要はない」。

シンプルなテーマを感情の擬人化というアイデアと映像美で表現。

 

思春期まっただなかの子どもたちは、自己肯定して自分のことをちょっと好きになれ、大人は「あの頃」を懐かしく思い出す。

日本版エンドロールに流れるSEKAI NO OWARIの楽曲「プレゼント」に癒されながら気持ちよく劇場をあとにできるような作品。