2023年製作/133分/G/日本 監督:近浦啓 出演:森山未來、藤竜也、真木よう子、原日出子ほか 配給:ギャガ 劇場公開日 2024年7月12日 ★関西マスコミ試写で6月26日鑑賞
ある日、俳優の卓(森山未來)は、幼い頃に自分と母を捨てた父(藤竜也)が警察沙汰を起こしたと聞き、妻(真木よう子)と共に故郷の町へと駆けつける。
福祉施設で久しぶりに面会した父は認知症を患い、一見、普通に見えるのだが明らかに所作や言動が変だった。
父の再婚相手(原日出子)に事情を聞くため実家に戻った卓は、彼女が行方不明になっていることを知り驚く。
姿を消した義母の行方を探し、父の残した大量の手紙や義母の日記を紐解きながら、父のことを少しずつ理解していく卓。
大学教授だった物静かな父は、胸のうちに激しい情熱を秘めていた。父は何を思い、母と自分を捨てたのか。義母との暮らしはどうだったのか。父の認知症が進むまで、義母は何をしていたのか。
そして義母の行方は…。
手探りで「父」という謎を探っていく息子の心情を、森山未來が細やかな演技で表現するヒューマンミステリー。
第71回サン・セバスチャン国際映画祭コンペティション部門で藤竜也がシルバー・シェル賞(最優秀俳優賞)を受賞。第67回サンフランシスコ国際映画祭では最高賞のグローバル・ビジョンアワードを受賞した秀作。