「だれもが愛しいチャンピオン」障がい者バスケットボールチームの奮闘と絆をユーモアで綴る感動作 | 『Pickup Cinema』

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2018年/118分/スペイン 原題:Campeones 配給:シンカ監督:ハビエル・フェセル 出演:ハビエル・グティエレスほか

 

プロ・バスケットボールのサブコーチを務めるマルコ(ハビエル・グティエレス)は、短気な性格が災いしチームを解雇され、さらに飲酒運転で事故まで起こしてしまう。

90日間の社会奉仕活動を命じられたマルコは、知的障害者のバスケットボールチーム「アミーゴス」を指導することになるが、選手たちの言動に困惑する日々。

しかし、彼らの純粋さや情熱、豊かなユーモアにふれ、理解し絆を深めるうちに全国大会を目指す決心をする。

リーグ戦で勝利を味わうたびに選手たちの表情は明るく生き生きと変わっていく。

そして誰より変わったのはマルコ自身の価値観。

自己中心的で何に対しても投げやりになっていた彼は、人生に大切なことは何かに気づかされる。

 

「アミーゴス」のメンバーには、実際に障がいのある600人の中からオーディションで選ばれた10人の俳優を起用している。

 

これまでにも障がい者をテーマにした作品は色々とあったが、同情や悲しみの涙ではなく笑いと感動の涙を流させてくれる爽やかなタッチの作品。

スペインのアカデミー賞「ゴヤ賞」3冠ほか、世界中で数多くの賞に輝いているのにも納得させられる。