好きな過去作品①「ニュー・シネマ・パラダイス」「ある天文学者の恋文」 | 『Pickup Cinema』

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みなさんこんにちは。

8年間タウン誌に連載していた「上野弘子のpickup cinema」がリニューアルして、「pickup cinema」by ウエノヒロコとしてこちらへ引っ越してきました。

Web版もぜひ、よろしくお願いいたします♪

 

緊急事態宣言が全面解除され、少しずつ日常が戻ってきつつありますね。

でも、依然としてお家で過ごす時間も多いかと思います。

そこで、過去作品の中からおすすめの作品を紹介させていただきたいと思います。

もちろん、映画館の再開に伴い、新作のご紹介も予定しています。

 

「ニュー・シネマ・パラダイス」

写真:Album/アフロ監督:ジュゼッペ・トルナトーレ1988年製作/124分/PG12/イタリア・フランス合作

 

この作品は、映画を愛するすべての人への贈り物。

不朽の名作「ニュー・シネマ・パラダイス」。

何度観ても、観るたびに新たな感動を呼び起こす不思議な作品です。

ただストーリーを追うだけでも素晴らしいのですが

何度も鑑賞し、細やかな描写、風景、美術、音楽、光

そしてセリフなど映画のすべてを味わってほしい映画です。

 

 

写真:Album/アフロ

シチリア島の小さな村にある映画館「パラダイス座」は、村人たちの唯一の娯楽の場。

親の目を盗んでここに通いつめる少年トトは、やがて映写技師アルフレードと心を通わせるようになります。

成長し、村を出て映画監督となったトトの元に、ある日アルフレードの訃報が届きます。

少年時代を思い出しながら30年ぶりにシチリア島へ帰った彼は

アルフレードからの遺品を渡されるのですが、そこには

 

 

 

監督のジュゼッペ・トルナトーレ(1956527日生)もシチリア島バゲリーアの出身。

これまでに「明日を夢見て」(1995年)「海の上のピアニスト」(1999)「マレーナ」(2000

「シチリア!シチリア」(2009「鑑定士と顔のない依頼人」(2013など話題作を多く手掛けています。

その中から美しくミステリアスな「ある天文学者の恋文」(2016)を紹介しましょう。

 

 

「ある天文学者の恋文」

 

亡くなった人から届き続ける恋文

著名な天文学者が恋人に仕掛けた〝謎〟とは

監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ 

出演:ジェレミー・アイアンズ、オルガ・キュリレンコ ほか

2016年製作/122分/PG12/イタリア

                   ・(C) COPYRIGHT 2015 - PACO CINEMATOGRAFICA S.r.L

 

天文学者のエド(ジェレミー・アイアンズ)の恋人は、大学院生のエイミー(オルガ・キュリレンコ)。

二人は共に星を愛し、互いを尊敬しあっていました。

そんなある日、エイミーは、数日前にエドが亡くなっていたことを知ります。

悲しむ彼女の元には、エドからの手紙やメール、ビデオメッセージなどが届き続けます。

この世に存在しないはずの彼からのまるで自分の気持ちや行動を見透かしたかのようなメッセージの数々に戸惑うエイミー。

 

そして、導かれるようにスコットランドのエディンバラやイタリア湖水地方のサン・ジュリオ島を訪ねます。

                   

自らの余命を知ったエドが仕掛けた〝謎〟とは、何だったのか。

次第に解き明かされていくのは、エドにも打ち明けていなかったエイミーの辛い過去でした。

 

     「数十億年前に死してなお地球に光を届ける星々のように

          命尽きても我々の愛は大切な人の行く先を照らし続けることができるのか?」

いくつもの〝謎〟の向こう側に、天文学者からの答えがひそやかにきらめく、切ないミステリー作品。