相田みつを美術館へ初めて訪れました。

これまでに本など作品を拝見しておりましたが、やはり実際に触れることは素晴らしいです。

想いの丈を綴った長文の詩、その深い想いをそぎ落として、最小限の言葉で表現する。そのために、一文字に一文字の書き方、作品の大きさにも意味があるのです。


そして、今の私の心に響いた作品はこちらです。

『あなたの こころが きれいだから なんでもきれいに 見えるんだ なあ』

心がきれいだから、人、自然、物、すべての良いところに目が向けられて気づける。そうすれば相対だから、きれいな心が返って来る。


最近、ちょっと嫌なことが目に付きがちになっていたのは、自分の心のせいだと気づき、同時に、前職の採用担当の方に頂いた何よりも嬉しかったお言葉を思い出しました。

「あなたは、凛としていて、かしこい人」


プロトコールで美しい姿勢を学ぶときと一緒。くずれたことに気づいたらまた正せばいいと思う。

ちょっと心が疲れるときがあるのは仕方ない、正せばいいこと。

また、凛とした自分に戻ろう。




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もう一つ。

『きれいな 玄関と床の間 だけじゃ 生活できねん だよなあ』 

相田みつをが、お寺を訪れた際に、今のお寺は拝観料だのとすっかり「観光寺」になっていると話したところ、住職に「実際に寺を守る立場の人間となればお金も必要だし、正しいだけではやっていけないんだよ」というようなことを言われたというような説明書きが添えられていました。


何かを悩む人に正論ほど耳障りなことはありません。そんなことはもちろん本人もわかっているから。

外からの批判は容易いけれど、実際の立場にならないと結局はわからないのです。けれど、それを理解し踏まえた上で敢えて想いを伝える。それは、真剣に思いやる心と確かな信頼関係があってこそできること。だから聴ける耳がもてるのだと思う。

かなりひとり言な内容になってしまったけれど、いつも親身にアドバイスをくれる大切な人たちに感謝し、同時に相手へ自分が口にする言葉の重みも強く感じました。


相田みつをの書は、当たり前のことが綴られているのだけれど、当たり前で忘れていることの方が多いかもしれない。時に触れることで心が洗われ、改めて思い考えることができる、そして、言葉をもっともっと大切に丁寧に使ってゆきたいと思うのです。


【相田みつを美術館】

http://www.mitsuo.co.jp/museum/profile/collection.html