23年前に、上の息子がまだ赤ちゃんのとき、おっぱいあげながら片手に読んだ本…
今頃になって山川ご夫妻にお会いして、もう一度読んでみようと思って本屋さんに行ったら、文庫は品切だったものの、その代わり、なんとも美しい新しい装丁の本が見つかった!
こじんまりと手に収まって、でも硬い表紙の。この手触り!こーれが本よ!いや嬉しい!



今はもう全然見つけられないのですが

昔、40年前には確実にまだあったと思うのですが、

角川文庫の本というのは

薄茶色に

葡萄の実と蔓で「KB」(カドカワ・ブンコの頭文字)の花文字を模したマークが書いてある、

薄い透け紙(トレーシングペーパー)がカバーとして被せてある文庫本がありました。

あんな柔(やわ)な装丁の小さな本を、大量に本屋さんの棚に陳列していたなんて

立ち読みされたらすぐに破けてしまうんじゃないかとハラハラしましたが

あの美しい美しい本

時々おばあちゃんが読みかけのをテーブルの上に見かけたくらいで

まだ文庫本なんて読めない小さな子供だった私

綺麗だなあ…と思って眺めてはいたものの

読めるわけでもなく、おばあちゃんの大事なもののような気がして、あまり触らなかったりして

あれはほんとうに

どうしていつの間に消えてしまったんだろう

あれを扱えないほど

人間は雑になったのか?

そんな数年で

そんなに感覚って変わるかな


確かに柔そうではあったけど

昔はあれで流通したんだから


美しいものが消えてしまった

角川文庫に限らず

昔の本の表紙って

ほんとうに宝物のような

全て美術品のような

美しかったっけ。

そんなのを思い出した

大切にしようと思います。

(これも綺麗だけど、昔のはこんなどころではなかった。ロマン溢れるような…文字通り、別世界への扉だった。)