まだ

あれから2回目の朝だが

悲しみと硬直と 心の巨大な穴と共に

目が覚める


彼がよく言っていたように

「眠ってる間は何でも思い出さないで済む」 

のだけれど

目が覚めて ふと

彼がもうこの世に居ないことを思い出す。

ああどうしよう この先どうやって生きてこう

と思ったり

その傍ら

彼の生前の言葉や出来事を思い出して

顔も動かないし声も出ないけど

心のなかではクスッと笑えたりする。

いつも冗談言って とても面白い人だったから。

陽気さは 生きてるうちも亡くなってからも

関わった人たちを助けることになるのだなぁ。

それだけでも、彼はとっても良い徳を積んだのだなぁ。

彼の言動の何を思い出しても

感動するか笑っちゃうか感心するか、だ。


彼はきっと 肉体を離れて身軽になって
世界のあちこちに同時に出現できるようになって
生前でもそうであったように、たくさんの人をサポートし励まし助けることを
今度は体を持って生きていたときよりももっとずっと効率良く実行するようになったんだろう。

亡くなって

みんなの より多くの人の

メンターになったんだろう。


今ここに私は懺悔しますが

私は嫉妬深く、彼にいつも、私だけを見ていて欲しがった。
彼はそうしているふりを一生懸命してくれたし、私と居るときは本当によく可愛がってくれた。でも、長く生きてきて、これだけ面倒見の良い人だから、私だけというわけにはいっていないことは、常に薄々感じていた。彼が言いたくないことだと感じたから、普段は触れないで無視していたけれど、たまに、小さいときから我慢してきた長女のインナーチャイルドの質が全面に出てくると、今度こそはどうしても愛情を独り占めしたくて、猛烈に食って掛かっていた。うそつき、女たらし、二股も何股もかけるんならもう私は付き合わない!っと

そのたびに、困った顔して そんなことないんだよと 君だけなのにと あの手この手でお茶を濁す。

一度占星術のプロにホロスコープを見てもらったことがあったが、彼は仕事に関しては広く浅くだが、恋愛に関しては一人本命に深く集中する、仕事と恋愛で全然違う人なんだと聞いたことがあった。
 
本人にとっては、優しく人を助けることは当たり前の仕事みたいなことで、広く浅くなのであって、恋愛感情無くそれができてしまう人だったらしい。

ただ、相手から見ると、彼が深く優しさを持って助けてくれることを、勝手に恋愛感情だと勘違いしてしまう場合があると。
彼本人にとっては、普通の人から見るとそれくらいありがたく嬉しく感じることを、平気で日常茶飯事で出来てしまう、
本当に、想像のつかないほど懐の深い人だった。

そうだ、彼は本当に、メンターになったんだ。

ありがとう。

これから、人類全体のために、その知恵と愛をたくさん、還現していって下さいな。

いっぱいわがまま言って、甘えてごめん。

それをいつも大きく優しく待って包んでくれて、本当にありがとう。

もっとその感じ、学びたかったな。

どうやるもんなのか、見ていたかったな。

もっといっぱい、聞きたいことあったのにな。なんで離れたかな。ま、そう思ったのだから仕方ない。その時その時のベストを全力で選んでいるから、これでよかったんだ。


彼はこうも言った

私が「ショートスリーパーって人生得してて羨ましい」と言ったら

「人は眠っている間に記憶を整理する。筋肉ばかりでなく内臓も眠ることで休ませるのだから、意識が目覚めてないのだけが睡眠じゃない。睡眠は大事なんだよ。よく寝ない人は記憶力が悪いんだよ。要らない記憶を捨てたり、大切な記憶を深く刻み込んだりしないから、頭の中がごちゃごちゃなんだ。」

よく寝ることの大切さを、しばしば話していた気がする。

ショックや辛さでなかなか眠れないけど

横になっていればいつかいつのまにか寝入るから(彼がよくそうだったように)

眠れないとは言ってもそうしていれば

一瞬のうたた寝でもしてるものだから


今回のショックをいろいろ整理するためにも、そして彼の亡くなったことを心にうまく整理するためにも、彼のためにも、

よく寝よう、横になろう。

「横になるだけでも全然違うよ」って

彼よく言ってたなぁ。

そして大きな体を

必ず横に向けて 左側を下にして

どよよ~んと

涅槃像みたいに眠るんだ。



これからも毎朝

私が生きている限りは 何日も何日も

こうして朝を迎える

「(私の名)ちゃんは笑ってるのが良いんだよ」

と言ってくれたのを思い出す。

「この次いつか会うまで、元気で綺麗でいてね」
彼の最後の言葉。

それから一週間 訳あって音信不通

からの、訃報。

悔やまれてならないけれど

お互い無意識に自然に

今生の別れの準備を完璧にした、とも言える。

もう会わないだろうな、彼への依存からやっと私は卒業できたんだ!なんて

まだまだ彼がずっと生きてると思ってたからそんなこと言えたんだ。

偉そうに、彼から離れられた!なんて

私が努力とかしなくたって

嫌でも強制的に 完全に 離れなければならない日が すぐそこに来ていた。

でもそれは全然違う!

外部の不可抗力で別れになるのと

自ら決心して離れたのとでは

責任感も強さもポジティブさも全然違う。

たった一週間というタイミングだったけれど、

悲しみだけを伴ったまま、死が二人を別った訳でない。

覚悟と決意と感謝と思い出と切なさと、本の少しの淡い期待を伴ったまま、二人は自ら離れたのだ。

その差が たまたま 一週間という短い間隔だっただけで

だから
私が離れたからだ なんて思う必要は、たぶんないんだ、と自分に言い聞かせる。

これが私が自分を責めていたポイントだった。

彼自身の意識が私の心に直接語りかけてきた声なのか

たまたま目や耳に飛び込んでくるテレビやラジオや文字を通して、彼が伝えてくる信号なのか

「違うよ(君のせいじゃないよ)、寿命なんだよ」

軽やかに気楽に(←彼のいつもの性格)

そう言ってる。


これからも

毎日よく寝て

毎日少しずつ

記憶を整理していこう。

複雑で重いネガティブ思考を

メモリー解放やキャッシュを消去するみたいに

毎晩整理して軽やかにスムーズになっていこう。

今はまだ重くて悲しくて辛いけど

今だけは 思いきり泣こう。

これも浄化のひとつだ。



しかし
今回ばかりは
こういうときには友達がたくさんいるといいなぁ、と、かなり思った。

私はあまり人付き合いが得意ではなく
人見知りだし友達も少ない。

彼のように
交友関係がとても広いと
こういうとき分散できる。

彼のその縁のおかげで、今私も助かってる。

彼を失って悲しみにくれているのは私だけじゃない、
今私と負けないくらい悲しみにくれている人が大勢いる。

それを思うだけで、ああ私だけではないんだ、一人で不幸を背負ったみたいな顔するのはよそう、他の悲しいみんなに失礼?だ、私だけじゃないから。と、少し気が楽になるし、

彼の生前の優しさ、人徳、素晴らしさが
あらためて身に沁みて誇らしい、嬉しい。


さあ 生きてる私は
今日も自分らしく生きましょう。

彼が愛してくれた大切な私だから
私も大切にするよ。

彼は私を大切にしてくれてたんだなあ、
信じてあげられなくて、本当に悪かった、もっと早く気づけばなあ とも思うけど それならそれを肝に命じて

彼が愛してくれた私なのだから、自信を持って 生きていこう。


今夜はお通夜に行ってきます


朝から
長々と書いてしまいました。


お付き合いくださいまして

ありがとうございました。