幸波って何? -4ページ目

幸波って何?

正夫と正子の お馬鹿な夫婦の会話集
竹夫と梅子の おせっかい夫婦の会話集

正夫に肩を貸しながら部屋まで戻る途中、階段を上りながら山村が言った。

「正木 京子さんの反応、お前も見ただろ。 なっ 知り合って間がないだからって事は。 もう少し付き合えばいいですよ。って事だよ。なっ まぁ~後 半年もしないうちに結婚するよ。はっはっはっはっはっ」 

と嬉しそうに言う山村に疲れきった正夫は何も答えずに黙って上がって行くと、部屋の近くで森下さんと会った。

「あら やっと帰って来た。 どうなってるんですか?お二人とも? 酔っ払っちゃって、ケンカでもしたんですか? まっ お好きにどうぞ!」

と言って森下さんは帰って行った。 なんの事だか分らず山村と正夫が部屋に入ってみると、大きないびきが聞こえ、ソファには巨大なトドのように転がった正子の姿があった。そして床にはビールの空き缶が5本も転がっていた。

「山村! 見てみろ。み~んなおまえのせいだぞ! ただのデブがトドになってるだろ責任取れ!」

と言われ山村は

「分かった! それじゃ もう少しデブにしていいか?」

と言いながら持って帰ってきた大きなケーキを箱から出して正子の顔の近くまで持っていくとなんと正子はその甘い匂いに釣られて目を覚ましソファに座って寝ぼけた声で言った。

「あ~っ いい匂い~ とろけそ~ いただきま~す」

と言って正子は夢かうつつか分からないまま、ケーキの中に顔をうずめた。

 そして半年後 山村の言った通り、無事京子さんとの結婚が決まった。仲人はもちろん正木夫婦である。 そしていつものようにお節介の正子は新婚旅行の間、痴呆の母親を介護施設に預けるという京子さんの言葉も聞かず正木家に預かり、楽しく大変な一週間を過ごすことになったのである。

 正夫の今日の一句

結婚は チャンスと本気と  マメさが勝負