(精神・・以下は略)障害者でなければ、傷付くことは大いに結構、それが人生だし、そこから学ぶことは多い。

障害者でなければ、理屈で論破したり、間違いを指摘して、反省を促し改善するよう求められる。


さらに細かく言えば、障害者は山程ある多種の「出来るはずの事」が、制約・・以前に扉すら開かない。

つまり、私達障害者家族は、この状況に慣れ、それでもその範囲内で笑顔を目指し、互いの妥協点を模索し、人生を全うしなきゃいけない。





事故後、何故全身骨折とか、内臓損傷でなく、頭部外傷だけなの?と、自問自答した期間があった。


現に、大学病院のICUの入院患者の多くは外科的処置を終え、一般病棟に、どんどん移ってしまう。

そして、息子はICUの主になった。


人間だから、過ちは冒す。

若い男性だから、時にはハメも外し、失敗も多い。

だーけーど!!何故やり直せるチャンスが、まだ若い息子には与えられなかったのだろうか?

全身の痛みや、身動き出来ず他人に身を任せ、その間みずからの行いを反省したり、これからの人生に不自由な入院生活が、どう影響するのか?

おそらく、頭部外傷以外の事故であったら、息子にとり人生はより濃く深い様相を、築く礎にさえなったのではないか?



そんな事すら考えられぬ状況の今回の事故。





私は、全てに嫌われていると結論付けた。

人生に、御先祖に、運命に・・・。





取り返しの出来ない事実を前に、人間が考え、行動出来ることなんて、とっても少ないんだ!!