私は共働き夫婦の子供として、保育園に朝から晩まで預けられ、なおかつ祖父母の世話を受けて育った。

そして、今はアメリカで忙しい両親のもとで働いてるわけで、簡単に言うと、日米共働きと子育ての大変さを間近で観察してきた。

日本で母親を見て思ったのは、私絶対にこんな人生無理だ。である
マジで働きながら子育てなんて地獄の極みだと思った。無理無理無理!と思って出てきた

アメリカで多くの共働き夫婦を見て思うのは、多分、私もやろうと思えばできるな。である

アメリカはお父さんが協力的なんでしょ?と思うかもしれないが、数々のファミリーを見た私から言わせてもらうとそれは違う。
アメリカの男性というのは、外では子煩悩な姿を見せる人は多いが、そうでもない奴も割と多い。
神がかってんな、と思ったお父さんは、今働いてる家庭の麻酔科医のお父さんくらいである。それ以外は日本と大差ないか、それより酷いかもしれない。

そんでも、アメリカの子育てスタイルを見てると、日本に比べてずっと合理的で納得なものもあるので、ちょっといろいろ分析したい。

まず、そもそも、、、
家を空けている時間の長さの違い
アメリカ人のが労働時間は長い、と言われるけど、子育て世帯に目を向けると、そうでもないと思う。
お父さんにしても、お母さんにしても、夜遅くに帰ってくるというケースはとてもレア。
大体どこの家庭も17-18時の間に家族との夕飯を終わらせている。
同僚と飲みに行く、とかはホントにない。
ま、これは個人ではどうしようもない問題だよね。
会社の空気とか、通勤距離とかにもよるし。

育児
料理の内容が圧倒的に違う
アメリカ人は平日の朝から火を使わないというのは本当である。まして、パートナーのためにご飯を作るなんてありえない。

健康的なアメリカ人の朝食はこんな感じ
大人→トースト or シリアルバー
   アボカド、ヨーグルト、フルーツかじる
子供→ヨーグルトにグラノーラとブルーベリーやらバナナなんかを載せてパフェと呼ぶ

マジで毎日これ。変えるとしたら、パンの種類、フルーツの種類。

だからナニーやっててもとても楽、ヨーグルトを器に入れて適当にフルーツとシリアル系をを放るだけ。1分で終わる

夫のために味噌汁を作るとかご飯を炊くみたいな作業、アメリカ人は専業主婦でもやらないだろう。

そして昼も固定されてることが多い
主な内容はサンドイッチの中身みたいなのが多い。
サラダ系が多い。トマト、きゅうり、昨日の夜の残り、朝とは違うフルーツ
フライパン使うとしたら、卵焼くくらい。
あと、アメリカっ子といえばマカロニチーズ笑
マカロニ茹でて付属の粉チーズと牛乳混ぜるだけのやつ。

夜はファミリータイムとして少し凝ったものを作る。そんでも日本みたいに何品も作らない
1番食べ物に気をつけてたのは、前のファミリーだけど、それでもオーブン料理の1品
野菜、肉を容器に詰めてオーブン。
あとはラザニアとかパスタとか←これ、食を気にしてる人たちのディナーな。
酷い家(ていうか大多数)はチキンナゲットと冷凍ピザの繰り返しね。

ホントに1品だけ。

離乳食にいたっても、〇〇と〇〇のお粥、みたいな日本のファンシーなものは存在しない。
茹でた食べ物をドロドロにしたものか、最近ではレンチンした食べ物ををそのまんま渡す、みたいなのが主流

子供は毎日風呂に入らない。入り方がすげぇ雑
今の家族だと、風呂に入ってるのは多分2-3日に1度。前の家族は毎日入ってたけど、それも日中(私が見てる間)に突然脱ぎ出して風呂で水遊びするみたいな感じ。
浴槽に溜めたお湯に、ボディソープバシャバシャいれて、遊んでればオッケーみたいな感覚。
髪の毛洗っても、溜めたお湯に頭浸して終わり😂
そもそも、アメリカの浴室は乾式なので親が入ることはない。親は隣であぐらかいて携帯いじりながら溺れないように見てるだけである。

あと、濡れたままだと風邪ひくみたいな感性もないので、それも親はあんまり気にかけてない。

19時には寝る or 年齢層高くても1人で過ごす
アメリカっ子は、基本赤ちゃんの頃から1人で一部屋を使い、寝かされるのが当たり前なのでみんな19時にはベッドに行く習慣がある。

19時なんかに寝れるかー!という年齢層も、部屋で1人で本を読んだり、静かに遊んで過ごす。

今見てる10ヶ月ボーイも、生後6ヶ月から1人部屋。今では夜の19時から朝の6時までちゃんと寝てる。はじめは、途中で泣いたりしてたけど今は学んだのか途中で目が覚めても泣かずに静かにゴソゴソしてまた入眠してる様子。

ちなみに、マイキーの姪っ子はかなり甘やかされ自由に育てられてるので、夜中の23時くらいまで起きてキャーキャーしてるので、そんな感じもあるっちゃある。子供のためもあるけど、親の自由な時間のためにも、子供は19時には自分の部屋へ。そして出てくるなという感じ

子育てはこんな感じ。日本と比べるとかなりシンプル。そして多分ダラダラっとする時間が少ないかも。19時にはベッドに入るから、スケジュールがそれに向かって動いてる。
17時にディナー、17時半から家族タイム。18時には風呂orテレビ、18時半には歯磨きや身支度を整えて、ストーリータイム→19時には部屋を暗くしてベッドへ。という感じ

家事
料理時間とそれに伴う洗い物の量が全く違う
上にも書いたけど、朝は火を使わないから調理時間が存在しないも同然。
そして、洗い物ってのは切ったり火を使ったりすると増えるのでその過程がないので、少ない

昼も、お弁当勢はジップロックとかにサンドイッチ入れてもってくので、食べ終わったら捨ててる。

夜も調理するけど一品だけなので、そんなに洗い物はない。アメリカ人そもそも生肉を切るということをマジでしない。
ていうか、夜もアメリカ人週に1-2回しか使ってないと思うわ。。。
基本的に、あとはオーブンに放るだけとか、レンチンするだけみたいなものを買ってあっためてるイメージ。

洗い物も全部食洗機が当たり前なので、手洗いよりは時間も稼げるかな。

洗濯物は乾燥機
洗濯は乾燥機だから干すことがない。
アメリカ人は畳むのがめちゃ下手。上等な服は基本的に畳まずクローゼットにかけてる。
そして、共働きの場合は洗濯物は自分のものは自分で畳んでしまってることも多い。

だからよく、どちらかの洗濯物がずっと畳まれずしまわれずに、ゲストルームのベッドの上に散らばってるさまを見る🤣

風呂は毎日洗わない
そもそも大人は湯船に浸からないし、子供も日本みたいに溜めっぱなしにしてるわけでもないので、終わったらすぐにお湯ぬいてるから洗わなくてもヌメヌメってことが少ないのね。だから洗ってない。
頻度的には2週間に1度

トイレ掃除も週に1度やれば良い方

その他、床掃除とかも1-2週間に一度。あと共働きはdeep cleaningといって雇ってることが多いかも。


と、そんな感じで、アメリカのがかなり手を抜いてるというか合理的な感じね。

で、もちろん日本のように豪華なご飯に丁寧な掃除は、そりゃ理想よ。

でもタダでやるもんではないし、パートナーに自分がここまでやってるからヤレと押し付けるものでもないことをアメリカ人はよく理解してる。

前の家族のお母さん、クリスティーナなんかは、食べ物へのこだわりがすごかった。だから彼女は買い物も調理も全部自分でやってた。自分がこれだけやってるからヤレなんてことを彼女はパートナーには一言も言ってなかった。

つまり何が言いたいかというと、今の日本人が求める普通の子育てや家事は、アメリカから見ると、贅沢、趣味の範囲と言っていいほど水準が高かったりする。専業主婦ならできても、フルタイム共働き家庭にできるものではないんだということ。
だから、「自分はここまで子供たちのことを考えてやってる!あなたもやってよ!」と言うのは、割と無茶な要求なんだと思う。

今の日本人共働きに必要なのは、真の楽と真の手抜きの追求である。
そういう意味で、SNSは絶対当てにしてはいけない。インフルエンサーのいうズボラは、ズボラでない。

手抜きは子供が可哀想と思うかもしれない。

でも、上手に手を抜くスキルというのは、大人になってどの場面でも要求されるスキルだと思う。

手を抜くというのはサボるという意味だけではない。
無駄を省く、優先順位を決める、要点を絞る、要するに要領良く動くトレーニングになる。

それを見て育つのは悪いことじゃない、と常に楽することを考える私は思う。