心地よい毎日の作り方 -5ページ目
幼い頃、大好きなご馳走があった。
すごもり卵、と呼んでいたそれは
キャベツと玉ねぎを炒めた真ん中に
ぽとりと卵を落として蒸し焼きにしたもの。
まんまるいそれにソースをかけると
ほっぺたが落ちそうなほどに
美味しかったのだ。
だから、ご馳走だった。
実はそれが
給料日前の節約メニューだと知ったのは
中学生の頃だったろうか。
お金じゃない、豊かさ。
それを知ったのは母の愛情のおかげ。
今日は私の誕生日。
おとうさん、おかあさん、ありがとう。
切迫流産しかかって
お医者さまに諦めるように言われたのに
絶対いやだと拒否したから
私が生まれた。
そのおかげで息子も生まれた。
改めて感謝する日。
こんなに上手くいかないのは
わたしの能力がないせいだ、と
わたし自身が責め立てる。
でも
たまたま、なんだよな。
考え方が合わないひとが多いだけ。
やり方が違うひとが多いだけ。
違えば、きっと上手くいくはず、なのだ。
自責の念にかられたら
たまたま、なだけだと切り替える。
何度でも、切り替える。
そして、大好きなお茶でも飲んで
ホッとしようと思うのだ。
毎日、これでも真面目にコツコツやってます。
周囲の求めるもの、期待することには
応えられていないのだろうけど
それでも、真面目にやってるのです。
わかってもらえたら、うれしいのだけどね。
一所懸命やっていたけど
報われないなーーと思う。
誰かのために
何かのために
そう思っていたのは
間違いじゃないかと思えてくる。
わたしは
いいひとじゃなくていい。
わたしは
わたしのために生きよう。
わたしは
誰の下でも
誰の上でもない。
差し出した愛を
軽々しく扱う人間とは
相容れないのだから離れよう。

