☆今日の河北新報によると、大相撲夏場所の新番付で新入幕を果たした盛岡市出身の錦木関25歳(本名熊谷徹也さん、伊勢ノ海部屋)が同市役所を訪れ、谷藤裕明市長に幕内昇進を報告した。
東前頭14枚目となった錦木関は「古里にうれしい報告ができた。夏場所を勝ち越し、幕内定着を目指す。今までと気持ちは変わらず、前に出る攻めの相撲を取り、横綱を目指したい」と抱負を語った。錦木関は2006年春場所で初土俵。15年夏場所で十両に昇進した。岩手県出身力士の新入幕は、2000年夏場所に昇進した久慈市出身の栃乃花関以来16年ぶり。
本人は横綱を目指したいと大口を叩いている。しかし、25歳で新入幕で、これまでの経緯から推測すると、おそらく、3年ほどでケガをかかえ、さほど昇進することもなく、数年以内に引退するだろう。まずは、夏場所の取り組みが見ものだが、たぶん、最初から幕内の壁にぶち当たるだろう。はっきり言って、錦木関の顔つきに勝負師の気迫はない。前の岩手県出身力士の栃乃花関と同じで、全身から漂っている田舎力士の雰囲気は致命的である。
仙台市で会社員をしていた頃、友人が週末になると、東北道で岩手競馬に通っていた。岩手競馬は多額の負債をかかえ、一時、廃止直前まで追いつめられた。どうにか存続しているが、財政的に綱渡り状態だ。JRAの競馬を楽しんでいる私には、競走馬のレベルの低い岩手競馬の魅力がいまいち理解できない。岩手競馬に通う友人によると、地方競馬では意外な万馬券があり、地方ならではのほのぼのとした雰囲気が魅力なのだという。200億円ほどの負債をかかえ、県の支援で細々と生き延びる岩手競馬の未来は暗い。定期的に発表される売上状況も、数値を巧妙に操作しているという噂があり、近々、突発的に岩手競馬の経営は破綻するという分析もある。地方競馬の未来は暗い。