今日の東京は再び暑さが戻ってきましたが、先週あたりからようやく秋を感じる時間が長くなってきたように思います。

富士山の初冠雪も本日、平年より3日遅く観測されました。

静岡に住んでいた4年間は、富士山の雪の量で季節の進みを感じていました、

どの地域に住む皆さんも、それぞれ季節をはかる指標となるものがあるのではないでしょうか。

 

キンモクセイの香りもその一つ。

秋の始まりにはどこからともなく一斉に香ってくることから、多くの人にとって秋を感じる植物のひとつではないでしょうか。

我が家周辺ではまだ感じていませんが、9月以降、2回、その香りを感じる瞬間がありました。

1回めは9月9日。お仕事で東京タワーに近い芝公園付近に行った時に香ってきましたが、木は確認できず。

2回めは先週末、山梨県道志村に出掛けた際に、香りました。

ちなみに当日は、中秋の名月翌日で、お月様もきれいに・・・

 

 

まだ我が家の周りではキンモクセイの気配を感じませんが、そろそろかなあと待ちわびています。

生物を定期的に観測して季節の進みを測ることを「生物季節観測」と言い、気象庁でも長年観測していましたが、現在はサクラの開花やモミジの色づきなど、ごく限られた項目になっています。

そんな中、国立環境研究所では、市民調査員を募集しながら、生物季節観測を続けようという取り組みを行っています。

国立環境研究所 市民調査員と連携した生物季節モニタリング | 気候変動の観測・予測データ | データ・資料 | 気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT) (nies.go.jp)

 

生き物を通して持続的に季節をはかることは、冷暖房や衣服等で暑さや寒さをしのぐことができる人間の感覚では計り知れない貴重なもの。気候変動(地球温暖化)が進む今こそ続けていくべき、貴重な取り組みなのだと思います。