東日本大震災から13年。

気仙沼市で開かれた追悼と防災のつどいに招かれ、基調講演をさせていただきました。

このような大切な日に被災地を訪れ、講演、黙とう、献花させていただき、胸がいっぱいになりました。

 

 

私は、東日本大震災が発生した2011年の春から全国放送で気象情報を担当することになり、気象情報の冒頭では東北地方の天気を入念に伝える毎日でした。被災地に足を運んでいないのに、どれだけ寒いのか、どれだけ風が冷たいのかも分からないのに、私が伝えて良いのか、どのような伝え方をしたら現地の皆様に役に立つ情報になるのか、毎日悩みながら伝えていました。

 

早く被災地に足を運び、地元の人に会い、話を聞かなければならないという気持ちが募り、2011年の夏に南三陸町で親子向けのお天気教室を実施しました。そこで出会ったのは、地元新聞社の三陸新報の記者さんでした。ご自身もお知り合いの方々を津波で失くしておられる中、丁寧に思いを込めて現地を案内してくれました。この出会いが始まりで、記者さんとは13年のお付き合いに。その後、記者さんの地元である気仙沼市をプライベートで訪れ、その後再び気仙沼市民の皆様に向けてお天気教室を開く機会をいただき、さらに一昨年秋には娘たちも連れて家族で旅行に訪れました。

 

そして、2024年3月11日。4回目の気仙沼訪問は震災の日。大切な日に市民の皆さんと触れ合うことができ、忘れられない一日となりました。翌日には三陸新報さんの一面に掲載していただき、その紙面を見て、この13年気仙沼と繋がってきたことをしみじみ実感しました。

 

 

災害も年月と共に語られる時間は少なくなるし、自分と離れて暮らす人たちのことを想い続けることは簡単ではないけれど、

繋がった13年。これからも大切にしたいと思いました。

 

気仙沼のおいしい魚もいただいてきました!前回いただいて大好きになったハーモニカ焼き(メカジキの背びれ付け根)、モウカのホシと呼ばれるサメの心臓を初めていただきました。この日に感謝し、これからも私にできることを探していきたいと思います。