昨日は昨年秋に入学した大学院で初めての対面授業。
新緑のキャンパスにはサークル勧誘の看板。
学食は長蛇の列。教科書を読みながら並ぶ学生も。
次の授業まで時間がなくよく自転車ダッシュしていたなあ。
懐かしさが溢れていました。
茂木健一郎先生の脳科学の授業は専門外ですが、先生からもらうインパクトは絶大で。
本筋とは違う話ですが、ノーベル賞を受賞して亡くなる人は一面トップのビッグニュースになるけれど、
受賞せずに亡くなれば3行の記事で終わり。ノーベル賞という肩書があるかないかで取り上げ方は大違い。
メディアは自分の頭で考える能力がないんだ、
良い研究って、人生って、何なんだろううね、という言葉が印象に残りました。
どんな分野にも言えることだと思いますが、本当の良い研究って、良い業績って、なんだろう。
メディアって、なんだろう。
今期楽しみにしている授業のひとつが科学技術社会論=Science and Technology Studies(STS)。
科学や技術の知識だけでは解決できない社会の諸側面の課題について、
社会学、文化人類学、歴史学、哲学、政治学、経済学など様々なアプローチを用いて探求する分野です。
多岐にわたりすぎて複雑ですが、必ずしも正解がなかったり、科学的知見を得るのに時間がかかったり、
答えを出すためのデータの取得が難しかったり。
それでも答えや対処法、妥協点を見つけ出さなければなりません。
気候変動問題を考えるにあたって、着地点を見いだせず何かモヤモヤした思いがあったのですが、その答えの一つには科学と社会を跨ぐ問題であるからなのだと、この学問を見つけたとき、少しだけ晴れた気分になったのです。
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