悔しさと悲しさと少怒りを感じた日だった。
興味深い気候変動の講演会があり、事前から申し込みをして聴講を楽しみにしていた。
子供を預けて行く予定だったが難しくなってしまい、1歳10か月の娘を連れて行くことに。
一番後ろの席で聴講していたが、30分余りで退出を言われる。
理由は子供の声が響くということ。
当然、泣いたりぐずったりしたら途中退席するつもりだった。
しかし、何度かつぶやく子供の声が気になるということだった。
非常に残念だった。
私が一番残念に思ったのは、気候変動こそこれからを生きる子供たちにとって重要なテーマでないのか。
そういう話題を子連れでも子供でも、誰でも壁を作らずに聴きやすい環境を作って欲しい。
子育て世代は聴けない?子供が少しの声を発しただけでだめ?
一部の専門家の間だけで知識をシェアしているだけで、真の気候変動の問題解決になるのだろうか。
進んでいかない理由はそこにあるのではないのか。
静かなホールで少しの子供の声が響くのは分かるし、講演時の音声を記録していたのかもしれないが、それならば事前に今回の会場で子連れは御断り、とか、会場外に映像音声を繋げた部屋を一室作るとか、何かしらの配慮をして欲しい。
気候変動を扱う場所ではそこまで考えて欲しい。
いつでもどこでも子供を連れて行こう、なんて人はいない。一人の方がよっぽど楽だけれど、それでも強い意志を持って聴きたい、参加したいと思うから勇気を持って子連れで向かうのだ。
最近は講演会やイベント、学会ですら託児所を設け、子連れで迎える場所が増えてきた中、非常に残念で悲しい出来事だった。
少なくとも気候変動を扱う講演会で今回のようなことはしないで欲しい。
しかし、私も親となって気づけたことである。
お堅そうな講演会を聴きたいけれど、子連れでは場違いかな、と一歩踏み出せない人も多くいるはず。
一言注意書きがあるだけで安心して出かける勇気が出るだろう。
今後私が講演者側に立つときは、子連れでも参加してもらえる環境であることを一筆添えたいと強く思った。