大型で強い勢力のまま伊豆半島に上陸し、東海~東北地方にかけて大きな被害をもたらした台風19号から1週間。

被災地のいち早いライフライン等の復旧を願っております。

 

私は仕事のために金曜日夜から東京に入り、土曜日は飛行機全便欠航、日曜日のキャンセル待ち飛行機で帰った。

数日前からマスコミが危険な台風であることを知らせていたため、金曜日夜からは町中もどことなく緊迫した雰囲気。

台風の直撃する土曜日はほとんどのデパートが終日休館としていたため、前日夜には多くの食材が売り切れていた。

しかし実際、土曜日午後でもコンビニエンスストアやラーメン屋2件ほどはオープンしている店あり。

一日くらい全店舗休みにしたらいいのにと思うところもあるが、コンビニエンスストアも、終日閉店してしまうと惣菜は無駄になってしまうし、開いていれば助かる人もいるのは確か。個人店まで全店閉鎖を規制するのは難しいのか。

大荒れとなってくる夜中にもトラックはちらほら走っており、出荷や運送の車と思われる。瞬間60メートルの風にもなればトラックは簡単に横転してしまうし、暗い中では冠水している場所も把握できないので非常に危険。そこまでして稼働する必要があるのかと疑問に思う。

 

仕事を終えて土曜日午後の早いうちに東京湾沿岸エリアの馴染みのないホテルに泊まる。空いているホテルが限られていたためだ。海抜は4メートルほど。高潮も懸念されていたし、多摩川の近くで増水はん濫の危険があったので、心配でならなかった。さらに土地勘のないところではいざというときどこにどのように逃げるかもシミュレーションできていない。

ホテルに聞くと、ハザードマップは置いていないのでネットで調べてくださいとのこと。さらに最寄りの避難所を聞いてもすぐに答えられない。

非常事態になったらどのように宿泊客に知らせるのか?と聞いても返事が返ってこない。

これだけ事前に危険な状況になることを伝えているのに、防災意識が低すぎないか?

ハザードマップも、役所だけでなくホテル等にも常時置いておくべきではないか?

土地勘のない私がこれだけ不安と恐怖を感じるわけだから、海外の宿泊客はそれ以上であろうと思った。

ネットでハザードマップを開こうとするとアクセスが多いからか、重くて全然開かない。

そんな住民の声を聞いてなのか、即座にツイッターに挙げている個人がおり、つくづくSNSの情報の速さや有益さを感じた。

 

各地の河川の水位がどんどん増す中で、身内のいる埼玉の状況も気になっていた。

そんな中、増水した川の写真が送られてきた。愕然とした。近くまで行って撮りに行ったそうなのだ。

茶色く濁った川はうねりを挙げて荒れている。近所には川があり裏山もある。どうして逃げないのか?

家の中まで水が入ってくるまでは自分は逃げられるという自信があるらしい。

早めに避難所に行くよりも、家や仕事のやることがあるらしい。こういう気持ちを持たれてしまうと、何を言っても説得はできない。

一方で、早めに避難した身内もいた。

どうして避難したのか?後で情報を聞いた。

家族構成は母親と子供が二人。父親は仕事で不在、おばあちゃんが来訪中であった。

声を上げたのは母親。避難しようと思ったきっかけは父親が不在で不安だったこと。ニュースを見ていて今までにない状況になるかもしれないと思っていたこと。避難勧告のメールが続々と届く中で近くの川が氾濫して浸水するかもしれないと思ったこと。

しかし荷物をまとめながらも最終的には迷っていた。

そこで最後の一押しをしたのが日ごろから繋がっていた近所のLINEグループ。グループの中にも当日父親不在の家があり、心配した父親からの電話を受けて第一に避難した。そして避難所の様子や外の状況を詳しく発信してくれたそうだ。結果、グループ7家族中5家族が避難。皆迷っていたけれど、避難所で何があった方がよいか、車で行けるのか、状況が詳しく分かったことで暗くなる前に避難の決意ができたということ。もう一つは、次々と避難する人が増える中で取り残される不安もあったという。

なるほどなと思った。避難行動に繋がるまでには幾重にも重ね重ねた情報が必要なんだなと。

 

課題の絶えない防災対応だが、まだまだ事前にできることが多くあると感じた。

復旧に時間を要する今も、自分にできることは何なのか、想像力を働かせ行動したい。