「オーガニック野菜にこだわっています」と聞くと何となく身体にいいような気がしますよね
そもそもオーガニックとは有機のことで、有機と認定されるには、国で定められた有機に関する規格「JAS規格」に認定される必要があって、認定されたところのみ「オーガニック」と名乗れます。
でもよく規格をみると、条件下であれば一部の農薬は使ってもよく、認定されるには費用もかかります。つまり農薬を使ってなく、丁寧に栽培をしている生産者の中には費用の関係で「有機」と名乗れない場合もあるということ。栄養価についてもオーガニックかそうでないかで比較している研究もありますが、明確にオーガニックだから栄養価が高いという結果は出ていません。
ただ、オーガニック野菜はより甘みを感じたり濃さを感じたりするので、何かしら成分は異なるかと思います。また、オーガニックの重要性は、環境への配慮にあるのではないかと考えています。今や食は人の身体によいかどうかだけでなく、持続可能性を求めていかなければならない時代なので、そういった意味でもオーガニックの意味は大きいのではないでしょうか
購入するときには有機野菜にこだわるけれど野菜をあまり食べないのと、有機野菜ではないけれど野菜を多く食べるのでは、どっちの方がいいのと聞かれることがありますが、私は後者の方が身体にはいいのではないかと考えています。農薬についてまだまだわからないことも多い中で、できる限り身体にも環境にも負担のかからない食べ物を摂る方がいいとは思いますが、やっぱり有機野菜は高いですし、毎食手に入れるのが難しいこともあるかと思います。
私自身も毎日オーガニックの食材を食べている訳ではありません
オーガニックが何なのか、なぜよいのかを理解した上で、スーパーでも表記をきちんと見て自分がどういう食材を手にしているかを認識していくことが大事かと思っています
北海道の友人から送られてきた新鮮なアスパラ
旬の野菜は甘くて美味しいですね