ただ今猛暑に襲われてる札幌です。

あまりに暑くて部屋にいられず、キッチンまで降りてきて書いてます😅

昨年居間にだけエアコンをつけたのが幸いして、なんとか過ごせてますが・・・

 

 

いやあ、このモーレツな暑さどうにかして欲しいッ!!!

天気予報見る限り、少なくとも8月6日までは気温も天気もこの感じらしく、雨マーク☔️はいっこもなし。

ずうっと晴れマークが続く恐怖のサマーデイズでございます😱

店に行けば快適なんですけどね〜😅

 

 

さて、先日Twitterを開いたら「チェンソーマン」の藤本タツキ先生の読み切りが無料公開されたというお知らせがあったのでさっそく読んでみました。

 

 

 

 

これが・・・これが本当に凄かったんです!!!

あまりに素晴らしすぎてうまく感想も出ないくらい。

こんなすごい作家さんだったとは・・・!

ネタバレしたくないので多くは語りませんが、ぜひ一読をオススメします✨✨

そしてこのタイトル「ルックバック」の意味を探して読んでみてほしい。

 

 

言葉での説明に頼らず、淡々と絵で表現した傑作。劇中の4コマの行き来がとにかく美しい。

 

 

こういう思いがけない素晴らしい作品との出会いは本当に至福で、自分の既成概念をがっつりぶち壊してくれるのがまた快感です。

最近はこういう出会いが多くてとにかく面白いんですよね。

 

 

さて、小さい頃からマンガ好きで、ほぼオールジャンル読みこなしてきたのですが(エグいホラーは苦手ですが)実はたった一つだけ食わず嫌いのジャンルがありました。

それは何かというと・・・BLです。

ファンの方々には本当に申し訳ないけど、単なる男同士のエロマンガだとずっと思ってました。

 

 

それが先日初めて読書体験したのですが、これがまたすごく良かったんですよ!

座裏屋蘭丸先生の「シャングリラの鳥」という作品だったのですが、とにかく絵が美しくてつい試し読みしてみたら、書き出しからすでに小説のようで。

ちょっと山田詠美先生を思わせる出だしのモノローグ、物凄い画力、細かくしっかりした設定、独特の世界観、まるで洋画を観てるような感覚なのです。(台詞が洋画の字幕っぽい)

 

 

とにかく細部まで美しい座裏屋先生の絵。エロというより芸術作品。

 

 

書き出しのモノローグの一部。この「手」が作中のキーパーツとして非常に上手く使われている。

 

 

いわゆる「そういうシーン」は今や映画でも普通の漫画でもあるくらいだし、まあオトナなので(笑)全然平気でした😁

とはいえ、主役のフィーとアポロの関係は既刊2巻まで大きな進展なしという丁寧な展開で、サスペンス要素も盛り込まれていてとにかく読ませます。

これは「BLだから」でスルーするのはもったいない作品だなと思います。

絵が恐ろしく上手くて芸術的だし、カット割りや台詞が洋画的で漫画というより映画を見ている気分になります。(舞台も海外ですが)

 

 

端的で洋画の字幕のような台詞まわし。脳内スクリーン化して読むとさらにいい感じです✨

 

 

2巻では泉鏡花の「海神別荘」の物語が引用されていたり、ほのかに文学の香りがするのも良いです!

心情も台詞少なめでもきちんと絵で表現されてるし、表情もいい。(ベタ褒め)

最初から当たりの作品に出会えてラッキーでした✨

きちんとストーリーがあって、オリジナルな世界観があるBLならば読み物として全然OKです!

 

 

考えてみれば、前回少し書いた「昭和元禄落語心中」の雲田はるこ先生も、「その女、ジルバ」(ドラマ化放送済)や「モンキーパトロール」の有間しのぶ先生も一般作品の他にBL作品を描かれてるんですよね。

そちらは読んでみたい気もしますが、一般的なBLはまだいいかな、という感じ😅

最初のBL作品が座裏屋先生だったからちょっとハードル上がっちゃったんですよね。

あれ以上画力もストーリーも上のものってあるんだろうか・・・

 

 

線が艶っぽい雲田はるこ先生の「落語心中」と人物描写が上手すぎる有間しのぶ先生の2作。どちらも大好きな漫画家さん。

 

 

そういえば吉田秋生先生の名作「BANANA  FISH」も、アッシュと英二の関係はBLなんじゃないかと言われてましたね。

私は誰がなんと言おうとあれは深い人間愛なのだと思ってますが!(力説)

とはいえこの作品が今のBLに大きく影響を与えたのは間違いないようです😅

(元祖BLとも言われてるらしい・・・😱)

 

 

アッシュはステファン・エドベリ(初期)リバー・フェニックス(中期から)、英二は野村宏伸がモデルだそう。この頃の絵は第1期もさい期。アメコミ感がすごい。

 

 

まあホモのゴルツィネおじさんとか出てくるし、男色描写もあるのでそう捉える人もいるでしょうけどね。

個人的にはそれより絵がどんどん変わってって、アッシュが最後はえっらい美麗男子になっちゃう方がよっぽど気になりましたが😅(最初の頃の大友克洋っぽいもっさい絵の方が好き)

この後の作品「夜叉」にイマイチハマりきれなかったのもたぶん絵が美麗すぎるからだったんだよなあ。

 

 

第2期イケメン期。この頃の絵がアニメの軸になってるみたいです。英二はこっちのがいいなあ。

 

第3期美麗期。最後の方はガタイも良すぎ、顔も良すぎの超人化。1巻とまるで別人・・・

 

 

そしてこの「BANANA  FISH」もまた非常に映画的なんですよね。

当時はマンガでこんなにもスピード感や臨場感を感じられるなんて驚きでした。

なのでいつかハリウッドで映画化してほしいと思ってましたが、アッシュのモデルとなったリバー・フェニックスが亡くなってしまったので残念ながら絶望的になってしまいました😭

 

 

そして近年になってまさかのアニメ化!!

吉田秋生先生の絵をアニメにするのかなり大変だっただろうなあ。

英二やショーターとか微妙に違う感じなのがちょっと気になったけど(可愛過ぎたり髪型とか)、見てみたらちゃんと「BANANA  FISH」の世界で良かった・・・✨

世代的に知らない人も多いと思いますが、ぜひ見てみてほしいです!

そして原作を読んでみてほしい!!ほんっとに素晴らしいので!!(号泣必至)

 

 

なんとこちらの制作もMAPPAさんでした!すごいよ、アッシュが動いてるんだもの・・・😭

現在U-NEXT、Netflix、FODプレミアム、Amazonプライムビデオで配信中。

 

 

吉田秋生先生の作品では同性愛的なものもけっこう描かれています。

「櫻の園」では女子同士の疑似恋愛、「ラヴァーズ・キス」では同性に片思いする様が描かれていたり、他作品でもいろいろと。

 

 

性についてもけっこうあけすけに表現されていて、「河よりも長くゆるやかに」では高校男子の超リアルな(笑)生活がほんと面白いのです😆

普通の少女マンガとは一味違う感じがとにかく良いッ!

まあとにかく大好きなんですよね、吉田秋生作品✨✨

 

 

 

 

 

 

 

近作では「海街diary」が有名ですが、こちらも本当に傑作でオススメです。

本当に人間の描き方が上手いんですよね・・・

しらすトースト食べたくなっちゃいます😆

実写の映画の方もマンガの世界を壊さず表現していてこれまた良かった!

レキシの池ちゃんも出てるんですよ〜最高!

 

 

 

 

 

原作の世界観を壊さず、丁寧に仕上げた良作。鎌倉を舞台に描く4姉妹のそれぞれ。

 

 

吉田秋生先生の作品を初めて読んだのは「Fly boy, in the sky」という短編でした。

多分雑誌で読んだんだと思いますが、ものすごく印象に残っていて。

作者の名前も作品名も覚えてなくて、後から「BANANA  FISH」の作者さんだと分かった時は嬉しかったなあ・・・

 

 

しかも、その短編に出てくる高校生の棒高跳び選手が、あの英二だったなんて!

この作品が「BANANA FISH」に繋がっていくだなんて本当に感動でした✨

伊部さんと英二の出会いのお話でもあるし。

 

 

忘れられなかった見開きのこのカット。絵もコピーもすごく良くて本物の作品のよう。

伊部さんが撮った棒高跳び選手・奥村英二の写真。

 

 

こちらの作品は「BANANA FISH」番外編「PRIVATE  OPINION」に収録されてます。

こちらも合わせてぜひ読んでみてほしい!

 

 

💡7/26追記

上記のPRIVATE OPINIONは絶版、現在復刻版「BANANA  FISH」20巻として販売されているそうです。(絶版本の方は大型本だっただけに残念!)

 

 

 

BLだなんだと色々書きましたが、まあ結局は良い作品ならばジャンルなんて関係ないぜ!って感じですね🤣

でもまた「BANANA FISH」読み返したくなっちゃいました✨

吉田秋生先生のマンガ、本当にオススメですッ😆

 

 

そういえば昨日ウルジャンからジョジョT届きました〜!

ちょっと色が濃い目だけど徐倫&承太郎、良い・・・💖

しかしもったいなくて着られないじゃあないかッ!!😆

 

  

ストーンオーシャンTオモテウラ。やっぱジョジョの唇は黄緑か水色ですな〜😂